2017年5月24日水曜日

【アモリ通信110:認知症】    20170524


福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは「 認知症  」です。

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 あなたを襲う

 認知症

 経営が止まる 社会が揺れる


   日経ビジネス 2017.03.13 No.1882

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今回は「人工知能」関連のテーマにするつもり
でしたが、読んでいた書籍の理解度が充分でない
ので、急遽、日経ビジネスからテーマを選択し
ました。


同誌の上記号の特集(P28~P43)の一部をサマリー
します。


〇 認知症患者数と65歳以上有病率の推計

  2012年    65歳以上  3079万人
  この内
  健常者    2217万人
  MCI (正常と認知症の中間の人)約400万人
    (全員が認知症になるわけではない)

  認知症患者  462万人

  2025年には認知症患者数は700万人になる
  とのこと。


〇 警視庁によれば、05年に7.4%だった死亡事故
  全体に占める高齢運転者(75歳以上)による
  事故の割合は15年時点で12.8%まで増えた。


〇 経営トップが認知症の悲劇

  東証1部上場某メーカーでの異変
  高齢トップの言動に明らかな事実誤認が発生
  勘違いから他社の人間にも激高するトラブル
  「天皇」とよばれるトップに誰も忠告できず

  本人の「体調不良」で入院するまで同トップ
  に振り回される羽目になった。


〇 「人間には2通りの生き方しかない。
  認知症になるまで長生きするか、
  その前に亡くなるか」
 (東京女子医科大学:岩田誠名誉教授)


〇 該当する項目にチェック
 (認知症の気付きチェックリスト)

  ・何かしようと思っても、何をしようとした
   のか忘れてしまう。

  ・以前は問題なくできていた仕事や家事が
   うまくこなせない。

  ・小銭を使えずに財布にどんどんたまっていく

  ・通いなれた道なのに迷うことがある。

  ・身だしなみを気にしなくなる。

  ・何度も同じ話をしたり、同じ質問をするよう
   になった。

  ・しまい忘れ、置き忘れが増え、いつも探し物
   をしている。

  ・やる気がなく、なにをするにもおっくうに
   なる

  ・モノのにおいがしない、においの区別がつか
   ない

( ここで個人的な見解を言わせていただくと、
上記にあるものは総て全く無関係・・とは言い切れ
ない自分に、少々、頭にアセをかいてます。

  そこそこの年齢になれば、誰でもそうだとは
  思いますが・・・汗×∞??? + 苦笑 )


〇 和光病院院長  今井幸充医師

「自分は病気ではない」と思っている親などを
医療機関に連れていくのは至難の業。

当人に本当のことを話せないという多くの家族に
対し、「(あなたが)認知症になったら、私が
とっても困る。だからお願い、私のために診て
もらって」

と助言する。


〇 東京女子医科大学  岩田誠医師

健康受信などという口実で受診してもらって、
そこで実際には認知症の検査などを行うことを
勧める。

親にもプライドがあるのでウソも方便。
ただし、60代ぐらいの人であれば嘘をつかず
連れてきた方がいい。


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それなりの年齢になられた方の多くが体験されて
いるのではないかと思うことがあります。

元気だった自分や妻の両親が歳と共に衰えていき、
介護の身となり、人によっては認知症を患って
しまうという現実。

「人間には2通りの生き方しかない。
  認知症になるまで長生きするか、
  その前に亡くなるか」

この言葉にはグサッときてしまいました。

介護の現場で働く方々や自宅でそういう境遇にある
方々には、「自分は長生きしないと決めている」
とおっしゃる方が少なくないように思われます。

本音として分からなくもないのですが、つらい現実
です。


読んでる人が暗くなるようなアモリ通信を書いては
いけませんね。

さて、どう挽回するか???


〇 患者・家族・企業に変化の萌芽
  共生社会の構築へ       (P36~)

  患者篇   「隠す」から「語る」時代に
  家族篇   同じ境遇だからこそ支え合える

  「認知症を語り合い、伝える」という
   シンポジウム

  医療でも介護でもない認知症の人と家族が
  気軽に集う「認知症カフェ」の一例


  企業編   広がり始めた「オレンジの輪」

  日本生命は、終身タイプの介護保険を発売
  したのを機にある活動を始めた。

  認知症の患者とその家族の応援者となるため
  社員は2時間ほどの講座を受講する。

  するとサポーターの証しとして、オレンジ色
  のリングが受け取れる。

  全社員の4分の1(17000人)を超える人が
  取得し、年齢の高い社員の取得率が高い。


  関連ビジネス編

  「損害保険ジャパン日本興亜」
  ドライブレコーダーを使った高齢者向けの
  運転診断サービス

  「通信カラオケ大手の第一興商」
  運動機能や認知機能を維持するため音楽や
  映像に合わせて体を動かすシステム

  「掃除サービス大手のダスキン」
  認知症ケア専門サービス。自宅で患者と時間
  を過ごし、見守る。

  「ALSOKの「みまもりタグ」 」
  靴の甲部分にGPS(全地球測位システム)機能
  があるタグを入れて、患者が徘徊しても居所が
  分かる仕組み。


〇 技術で「未来」を変える   (P40~)

  諸々の技術開発について紹介されてあります。
  ただ、結局は下記の文章に尽きると思います。

『「新薬が登場すれば患者の人生に画期的な変化を
 もたらす」と期待する、

 早期に発見し、早い段階から治療を始められれば
 症状が深刻になる前に寿命を終えられる患者が
 出てくる可能性もあるからだ。

 そうなれば、認知症患者を社会の「コスト」から
 「稼ぎ手」に変えることができるかもしれない』



う~~ん・・・個人的には唸ってしまうのですが。

認知症について深く考えていくと、人間はいつまで
生きていくべきか・・・そんな大層な命題に突き当
たるように思うのですが、炎上は本意でないので
回避します。  (汗×∞)


もっともっとトンデ?、得意の妄想、空想で考え
れば、それこそ「人工知能」やその他の科学の
発達で、認知症も肉体の老化も関係なしに、
永遠の生命、あるいはリセットした新たな生命が
可能になる。

100年は無理でも1000年しない内に、そういう世界
が現実になるのではないか。

リセットした新たな人生は、地球外で。
病気も食料危機も何の心配もいらない世界。

またまた話が違う次元になってしまいます(^^♪


今回は、私生活的にも極めて現実的なテーマ
でした。(詳細はパスです・・・)


「人間には2通りの生き方しかない。
  認知症になるまで長生きするか、
  その前に亡くなるか」


そんなことはない。

もっと別な世界の到来を私は夢見ています。




福島さんは「認知症」に関して、ご自分
かあるいは近親者に関わりのある世界と思われる
でしょうか。



ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。




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2017年5月18日木曜日

【アモリ通信109:免疫力】  20170517

福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。



本日のテーマは「 免疫力 」です。

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体は頑健そうなのに早く逝ってしまう人。

体が強くはないのに結構、長生きする人。

なにが違うのでしょう?

  「免疫力」なのでは?

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今回は「免疫力」について考えてみます。
http://www.menekiplaza.com/gazou/tiyuryoku.gif


免疫とは何か、免疫力とは何か
http://www.menekiplaza.com/meneki.html

免疫とは

一言で「疫病(病気)を免れる」こと。

(1)「自己(自分自身の本来の細胞など)」と
「非自己(抗原=異物・自分の体の外から入って
きた細菌やウイルスなど)」を区別し、
「非自己」を攻撃・殺傷・排除することと、

(2)ときには生命そのものを脅かす変質した
「自己(ガン細胞など)」を攻撃・殺傷・排除
して「疫病(病気)を免れる」働きのことで、
このような働きを免疫力といいます。



生命力   --> 自然治癒力 -->

恒常性維持、
自己防衛・生体防衛、
自己再生・修復再生       -->

免疫力



いろいろ書きだすと、キリがないですね。
しっかりネットで勉強すればいい(^^♪



アモリ通信で書くことは、自分の考え。


このテーマをどうまとめようかと考えたとき、
いつものネットでの質問サイトを思いつきま
した。



私の質問に対して(質問内容は割愛します)、
少し違和感を持った回答をご紹介します。


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------------


免疫力とは体内にウィルスや菌が入り込んできた時
にそのウィルスや菌を殺す力のことが代表的です。

>体が頑健なのに結構、病気になったり早死に
>する人。


日本人の死亡率はだんとつに癌が多いです。
癌になるかならないかは免疫力とは関係無いので
身体が健康であろうがなかろうが癌になり早死に
する人は多いです。

早死にするのだから文字通り若いうちに死ぬので
すから体力の落ちた高齢者よりも若死にした人は
その時点では若くて健康な人が多いので免疫力と
の関連を錯覚してしまいます。



>日頃から、体力があるとは思えないけれども、
>そんなに大病はせず、長生きする人。

運が強いというか体力があるとは思えないような
人などでも免疫力と見た目の頑丈さは別物です。

筋肉だらけのアスリートが免疫力が強いかと
言えば一概にはそう言えません。

長生きする人は免疫力が低くても運良く
インフルエンザのウィルスに感染しない空間に
いれたり、風邪の菌などの無いところで生活して
いたり、癌など三大疾病にもかからないから
長生きが出来ています。

長生きの秘訣は交通事故死などや東北大震災や
阪神大震災などの天災も含めて、運の良い人が
長生き出来るのが現実です。

非科学的ですけど事実です。

------------------------------------------


「癌になるかならないかは免疫力とは関係無いので
身体が健康であろうがなかろうが癌になり早死に
する人は多いです。」


んんん?  ちょっと違うのでは?

免疫力が強いから、ウイルスや癌細胞を撃退する
のでは?


「運が強いというか体力があるとは思えないような
人などでも免疫力と見た目の頑丈さは別物です。

筋肉だらけのアスリートが免疫力が強いかと
言えば一概にはそう言えません。」



これはそうかもしれない。

しかし、


「長生きする人は免疫力が低くても運良く
        ・
        ・
        ・
運の良い人が長生き出来るのが現実です。

非科学的ですけど事実です。」


んんん?   そうなのか。

長生きするかしないかは「運」ってか?

それも一理あるだろうけど、それが一番じゃ
ないのでは???


多くのお医者様はどういう見解を示すのだろう。



私が専門性を語っても、というか医学の専門性は
全くありませんから、深入りはしません。


ただ、単純に


免疫力を高める  -->  病気になりにくい

ーー> 健康で長生きする

(もちろん、不慮の事故にあうという想定外は別)


そういうことでいいのではないか。

その為には、

基本的に、過度な無理をしない規則正しい生活、
本人にあった食生活や栄養補給(ときにサプリなど)
ストレスを過度にため込まない心がけ

そんなところでは?


それでも、癌になる人はなる。
自分の意志とは関係なしに病魔に襲われて、若くして
逝ってしまう人はいる。


理屈に合わんか???



ちょっとここで「平均寿命」について考えてみました。

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日本の平均寿命の推移をグラフ化してみる
(2017年)(最新)

http://www.garbagenews.net/archives/1940398.html

端的にまとめると、日本人の平均寿命は

1891~1899    男 42.80      女 44.30
1921~1925    男 42.06      女 43.20
1947          男 50.06      女 53.96
1960          男 65.32      女 70.19
2015          男 80.75      女 86.99

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--------------

1960年以前は、戦争の影響もあるにせよ、現在から
すれば随分、短く感じます。


ここでもうひとつ、「健康寿命」についても考えて
みました。

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健康寿命ランキング・
国別順位 - WHO世界保健統計2016年版

http://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_2016_healthy_life_expectancy.php


健康寿命ランキング・国別順位
2016年5月19日、世界保健機関(WHO)が発表した
世界保健統計2016によると、健康寿命世界1位は
日本で74.9歳だった。

2位はシンガポールで73.9歳、3位は韓国で73.2歳と、
トップ3はアジアが占める。

健康寿命とは自立した生活ができる期間のことで、
WHOが提唱した。

データがない国を除くと最も健康寿命が短い国は
シエラレオネで44.4歳。

世界平均は63.1歳となっている。

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----------------


著名な国際エコノミストのHK氏が、
「戦争のない世界がデフレを定着させ、平和と安定
をもたらし寿命を伸ばす」みたいなことをおっしゃ
っていたのを思い出しました。


健康寿命ランキング、日本は74.9歳で世界一。


免疫力の話から平均寿命と健康寿命へと。

充分に繋がってるとは思うのですが、ここで語り
尽くせるものではありませんね。



「長生きできるかどうかは運です」と言い切るのは
個人的には疑問です。


健康的な生活と医療の充実により、結果的に
免疫力が高まっているからではないのか。


それでも、早く逝く人は逝く?


(男性の場合)70歳前後で逝ってしまう人と、
(不慮の事故は別です)90歳過ぎても矍鑠として
いる人の違いは?


生れ持った体質的な問題なのだろうか?


なかなかまとまりません・・・・・・



ちょっと些細な個人的な話を。

私は、毎日
「納豆 + 春ウコンの粉(スプーン一杯)」
を昼食時に摂ってます。

できないときは、コップ一杯の水を温めて、
春ウコンを溶かして飲んでます。


これが一番の理由かどうか定かではありませんが、
毎年3月の花粉症の時期の悩みから解放されま
した。

鼻水タラタラで、出だしたら、ティッシュを使う
使う使いまくる。

毎年3月は、日本以外の花粉症は関係ない海外の
どこかで暮らしたい。

本気でそう思ってました。

が、今年はその症状に悩まされることはかなり
少なくて済みました。


他に摂ってる健康食品や某健康法の可能性も大いに
ありますが、少なくとも体質が改善され、免疫力も
上がっていると、勝手にオモイコンデいます(^^♪


健康で長生きするためには、免疫力を高める。


それが一番大切なことではないでしょうか。

あくまでも素人のオモイコミです(^^♪





福島さんは免疫力が高いかどうかと、
平均寿命や健康寿命とに関係があると思われる
でしょうか。




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。





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2017年5月10日水曜日

【アモリ通信108:伝える力】  20170510


福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは「 伝える力 」です。

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 「伝えることから始めよう」

  ジャパネットたかた創業者  髙田明

  初の自著!   東洋経済新報社

  家業のカメラ店の手伝いで
  観光写真を撮っていた時代から
  年商1700億円超の
  日本一有名な通販会社をつくり、
  「卒業」するまで。そして、
  今一番伝えたい大切なこと。

             1600円+税
------------------------------------------

これは私の感性、能力では名著です。

「伝える力」 これが全てじゃないかと。
いつものように何でも直ぐ惚れ込んでしまう(^^♪



今年の2月、髙田明氏の講演を2度、聴く機会に
恵まれました。

プロジェクターも何も使わず、原稿を読むのでも
なく、あの甲高い声ではなく、マイク一本で朴訥
としゃべり続けていました。

髙田氏独特の話術で、同意の拍手を求めながら、
経験談を語り続け、髙田氏と聴衆がいつのまにか
一体になっているような場が生まれていました。

まさにこれが「伝える力」そのものなんだろうと。



講演の最後に、しっかり同氏初の自著をさりげなく
宣伝されてました。


これは是非、読んでおこう。

なるほど、講演の中にもあったこの本に書いてある
ことをしゃべれば、いつでもどこでも何度でも
髙田氏は講演ができるに違いありません。

そして、多くの人を納得させることができると確信
しました。


--------------------------------------------

長崎県平戸市でカメラ店の次男として生まれる
(他の兄弟は兄、弟、妹)。

長崎県立猶興館高等学校卒業後、
大阪経済大学経済学部に進学する。

大学時代は英語の勉強に明け暮れる(このことが
電子辞書を売るきっかけになったと本人は
語っている)。

卒業後、京都府内の機械製作会社の
阪村機械製作所に入社し、東欧を中心に数年間
海外赴任を経験する。

翻訳会社を設立しようと退社したが挫折。

1974年から実家のカメラ店の手伝いを経て、
1986年1月、佐世保市三川内本町にカメラ店
「株式会社たかた」(ジャパネットたかたの前身)
を設立。

1999年までは、実父・政雄が同社の会長を務めて
いた。

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いつものように本書を読んでお伝えしたいことは
山ほどありますが、その中のごく一部をご紹介し
ます。



第2章  どんなこともつながっている

『振り返ってみると、私は天賦の才に恵まれた
とか、他人と違った特別なことをやってきたとか、
そんなことは何もありません。普通でした。

(第一志望の大学は合格できなかった。
 しかし、一生懸命勉強した自分がいた。
 一流企業に入ろうとか出世したいとは考えなか
 った。
 入った会社ではとにかく全力で働いた。
 父の会社に入ったのは友達と始めた仕事がうまく
 いかなかったから。)

どちらかというと、流れに身を任せて、与えら
れた環境に順応して常に全力を尽くすというのが
私の生き方でした。』

       (中略)

今を生きていれば、人生は絶対に拓けるように
なっている。



第3章  できる理由を考える

  ラジオショッピング幕開け
  テレビショッピングに挑戦
  スタジオ建設

『常識にとらわれず、何でも売ってみる。
できない理由を考えるのではなく、どうしたら
できるを考えて。
やらなかった失敗はあっても、一生懸命にやった
失敗はない。

一生懸命やっても結果が出なかった‌ときには、
失敗ではなく「試練」という言葉を使います』



第4章  伝わるコミュニケーション

『コミュニケーションで最も大切なことは何だと
思われますか?

私は「伝えること」ではなく「伝わること」
だと思います。』


(この部分は個人的に、最高クラスの名言だと
気づきました。「伝わること」)

「私は・・・思う」ではなく「相手にどう伝わっ
ているか」という感覚が私に限らず、ほとんどの
人に欠けているのではないでしょうか)


『伝えたいことが相手に伝わっているかどうか
 その原点に立ち帰らないと、コミュニケーショ
 ンはうまくいきません。

 自分は伝えたつもりでいても、相手にはまったく
 伝わっていないことはよくありますよね。

 それは夫婦の間であっても、親子でも、会社の
 人間関係や政治の世界でも同じだと思います。

 自分の気持ちがちゃんと伝わっていなければ、
 いい関係は築けません。

 伝えたつもりではだめなんです』


 売れ行きは「気力」で決まる
 想いの強さ---伝わる原動力
 わかりやすく伝える

『私がなによりも心がけてきたのは、上手く
ではなく、分かりやすく伝えることです』


 面白く伝える
 「何を伝えたいのか」を明確に意識する
 伝えたいことを絞る
    最初の1分間が勝負
 伝える相手を強く意識する

『タブレットは最初は若いビジネスパーソン向けに
紹介していました。が、あるとき、ふと高齢者が
これを持ったら、こんなに楽しいモノはないかも
しれないと思いました。

インターネットで仲間も増えるし、検索は音声で
簡単にできるし、音楽は聴けるし、楽しいじゃ
ありませんか』


(まだまだありますが、割愛します)



第5章   自己更新


目標を持たない経営

『ジャパネットたかたの経営を振り返ってみると
「長期的なビジョンを持たない積み上げ経営」
だったと思います。

「長期計画のない経営」「目標をもたない経営」
というテーマで講演したこともあります。
計画性はほとんどなかったです。

       (中略)

軸足を置いていたのは、とにかく「今」です。
今できることに最善を尽くす。そこから、次の
ステップが見えてくる。

最善を尽くす中で次のステップが見えてきたら、
スモールステップで次に進む。

その繰り返しで成長を続けてきました。

目標と呼べるようなものがあったとしたら、
それは、昨日より今日、今日よりも明日、
今年よりも来年と売上を伸ばし、成長していく
という強い想いでした』


(ここだけ読むと誤解される方が一部、いらっ
しゃるかもしれませんが、目標を掲げること
自体は悪いとは思はないが、実力とかけ離れた
目標を立ててしまうことの愚を説いてます)



不易流行-----理念を守れば、経営方針は
180度変えていい。


(経営理念などなく、とにかく今を一生懸命に
生きる・・・・というように伝わっているかも
しれませんが、決してそうではありません。)


『経営者にとって大事なことは、ミッション、
パション、アクションの3つだと私は考えてい
ます。

伝わるコミュニケーションと同じです。

     (中略)

ミッションは変えてはいけない。パッションも
失ってはいけない。ただ、アクションは時代に
即して、むしろ変わっていくべきだろうと思い
ます。』




いつものことですが、このアモリ通信で中途半端
に長々と内容の一部をご紹介させていただくのでは
なく、是非、本書を読まれることをお勧めします。


スーパーや百貨店などでお客様の目の前で、商品
説明をされている担当者の方々には必読の書です。

またそれに限らず、セミナーや講演の講師にしても
あるいは、ビジネスパーソンのいろいろな交渉の場
でも、あらゆる人々の私生活上のいかなる状況でも

  「自分が知っていることを伝える」

というのではなく、

「伝わっているか、どうしたら上手く伝わるか」

そういう感覚こそが先にあるべしと気づかされまし
た。

「相手の目線で、自分が相手になって自分を見る」

確かそういう意味合いの言葉もあったと思います。

名言ではないでしょうか。






福島さんは髙田明氏にどのような印象を
お持ちだったでしょうか。

(彼は既に第一線から引退して、別な活動を
始めています)

TVショッピングのオモロイオッサンといった感じ
だったでしょうか。
実のところ、私はそれくらいの印象しかあり
ませんでした)




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。



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2017年5月3日水曜日

【アモリ通信107:徒然に・・・ひとりごと?】  20170503


福島清隆 さん

こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。



本日のテーマは
   「 徒然に・・・ひとりごと?  」です。
-----------------------------------------

 今回は「ひとりごと」です。

 日記調になるかもしれません。

 スルーしてください (汗;;;)

-----------------------------------------

アモリ通信の原稿は、大体8週間分のストックを
用意してます。

原稿の仕込みを1週間飛ばしても、そうそう焦る
ことはありません。

が、毎週、金曜か土曜か日曜に原稿を仕込むことを
基本的に習慣化してます。

そんな中、今週のテーマは?
で、上手くネタがまとまらない、準備不足のことも
少なくはありません。

今週がそうです・・・・さあ、コマッタ?

こういう時は、「さりげない疑問」で何とかする?

みたいな感覚で乗り切ります。

今回は「ひとりごと」オンパレードです。


----------------------------------------------

① 「ジャパネットたかた」創業者、高田明

高田明氏の生の講演を2度聴く機会に恵まれた。
一つは法人会組織。もうひとつは日経産業新聞の
関係。

同氏は「ジャパネットたかだ」の社長職から退いて
今では日本全国を回りながら、「面白い商品」の
発掘に力を注いでいるようだ。

とにかく面白かった!!

同氏の初の自著「伝えることから始めよう」を
読んで、必ずアモリ通信のテーマにしてアップ
しよう(^^♪


常日頃から思うことだが、
中小企業の経営者が中小企業の経営者のままで
終わるのは、ある意味、当たり前であり普通の
ことだと思う。

しかしながら、一部の傑出した経営者は何故に
「中小企業から中堅・大企業を育てる経営者」
となりえたのか。

その答えを得られるかもしれない。

-------------------------------------------

② 人工知能にできないことを知ろう!!

ノ・ジェスってどんなひと?


知人の紹介で、
「JAPAN MISSION PROJECT 2016」
なる講演会に参加した。

「日本が、福岡から世界を変えるんだ!!」

この組織のトップにいるような人物が、
張り切っていた(^^♪


数百名の参加者で圧倒的に若い人が多かった。

「人工知能が出来ない仕事を、もう開発
したよ」

知人の名刺にはそう刻まれてある。


「宇宙一美しい奇跡の数式
   0 = ∞ = 1
     ノ・ジェス Noh Jesu 」

ちょっと難しそうだが、多くの若者が興味を
示しているようだし、この本を読み終わり次第、
アモリ通信のネタにしよう。

(ちょっと私には難しく、人工知能を再テーマ
にするのは、もう少し先のことになります)

-------------------------------------------

③ 事業継承 「継がせる者と引き継ぐ者」

中小企業家同友会のフォーラムの分科会でのテーマ

日本には約380万社の企業+個人事業主がいる
ことを知ったのが定年して約半年後。

その中で、大企業は約1.1万社。
約379万社は中小零細企業ということになる。
要は企業数で言えば、の99.7%は中小零細企業
ということだ。

( ちなみに、
社員数でいえば、中小零細企業は70%
売上でいえば、 中小零細企業は45% )

分科会では、同じテーブルにいた8名の内6名が、
オーナーか事業継承予定者だった。


自分は37年間、中小企業に勤務していたという
認識だったのだが、99.7%が中小企業と知った

大きな括りで言えば、自分は大企業に勤めていた
人間だったと認識を新たにしたのが定年半年後の
こと。


が、大企業でもオーナー企業なら、本質は中小企業
と変わらない事例が少なくないと思う。

「上場企業」は「家業」ではありえないのだが。

これも書き出せばいろいろと長くなる。

事業継承でも専門的に語れるように研鑽を積んでい
きたい。

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④ セミナー・研修・講演会での参加者の違い

今月も、いくつかのセミナー他を体験した。

セミナーオタクになってもしょうがないが、それに
しても、いろいろな先生とそこに集まる人たち。

広くいろいろなものを知るのは楽しい。
が、自分に向いたものに絞り込むのも大切。

今頃、当たり前のことを言っても笑われそうだが、
なんとなく引き出しが増えた気分になるもの悪く
ないものだ(^^♪


先日、某国立大学で専門的な少人数のセミナーに
参加する機会があった。

講師の先生(大学教授・准教授)も聴衆の予備軍も
ハイレベルな人ばかり。実にアカデミックな
セミナーだった。

あまりにも内容が難しく、個人的には場違いを
感じてしまった。


頭が良くて、勉強が好きで、そういう人たちが
生きていける場があることは、それはそれで素晴ら
しい事だと思った。

その反面、大企業のごく一部の部署なら別かもしれ
ないが、中小零細企業にとっては、
 「全く役に立たない世界の人々であり学問」
ではないか、とも感じてしまった。


余計なことを書くのは自重しよう (汗;;)

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⑤ 日経225mini

最後は個人的フライイングで余計なことを書こう。

(基本的に、勤め人が勤務時間にやっていいことで
はありません)

日経225miniとは、要は株の売買で差益を稼ぐ世界。

はっきり言ってというか、バクチみたいなものと
言っていいかもしれない。

過去、私はこれに少額で取り組んで、何度も何度も
何度も何度も・・・・オーマイガッ!!で痛い目に
あっている。

所詮「自分に向いた世界じゃない」ということで、
自重して2年以上全く関わっていなかったが、
ここにきて新たな挑戦意欲で復活!


ざっくり言うと、
日経平均株価で100円の上下で10000円の
利益か、あるいは損失かが決まる。
(10円なら1000円、50円なら5000円)

「買い」から入って上がれば儲け、下がれば損。
「売り」から入って下がれば儲け、上がれば損。

平均株価がどの辺にあろうが、要は上がり下がり
を予想して勝負するもの?

コツコツ稼げても、いつかくるドカ~ンと下がる
(あるいは予想外に上がる)局面で、読み違えて
アッという間に累積益が消滅する。

専門的な知識やテクニックもさることながら、
いかに「ロスカット」(損切リ)ができるかどうか
そして、最も大切なことは「欲を制御する!!」
という精神的な冷静さに違いない・・・と思う。


自分の引き出しのひとつ。
「デイトレーダー」とまではいはないが、
「日経225mini」で成果をあげる人間。

長年の体験、失敗の積み重ねで、結構、「イケル」
という感覚を持っている。

「バクチ」や「ギャンブル」ではなく
「ビジネス感覚」で真剣に取り組む・・・たい?
 (カナリ  リキ  ガ  ハイッテ  イル   ??? )


生涯現役を考えた時、現実的には年齢を重ねる程に
収入を得る手段は厳しくなる


ボケや脳の著しい衰えに見舞われない限り、
   「トレーダー」・・・モドキ
であっても、とにかく自己責任で収入を得る手段
をきちんと身につけたいものだ (苦笑&汗;;)


--------------------------------------------

ということで、今回は密かに思うこと、テーマに
するには準備不足のものを思いつくままに書きま
した。




福島さんはこれら5つの中で、何か
関心がありそうなものがおありでしょうか。





ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。



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2017年4月26日水曜日

【アモリ通信106:4連覇以上してほしい!! 】   20170426


福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは
   「 4連覇以上してほしい!! 」です。

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     勝ち続ける理由

     青山学院大学陸上競技部 監督

     原 晋 (Hara Susumu)


結果を出せるチームは、こうつくる!

箱根駅伝初優勝、連覇、そして次なるステージへ!

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2017年正月。

箱根駅伝で圧倒的勝利で3連覇を達成した青山学院
大学(以後「青学」と表現します)

その監督の原晋氏はTVのバラエティ―番組でもよく
見かけます。

優勝直後ならまだしも、この人「出たがり?」、
「自己顕示欲の旺盛な人なのかな?」とか思って
ました。


優秀な経営者の定義はいろいろあるかもしれません
が、スポーツに関しては、より分かりやすいと私は
常日頃から考えてます。

実績を残し続けるチームには、必ず優れた監督
がいる。

日本代表のラグビーの場合は、ヘッドコーチであり、
監督はいないようですが。


とにかく、強いチーム、連覇するチームの監督は
確実に指導力が優れている。
選手を育てる能力が優れている。

100%、そう言い切っていいと私は思います。


箱根駅伝での青学がこうも強いと、監督に注目
せざるを得ません。

そして、この人、やたらとTVに出たがるような?
どんな人なんだろ。

他にも既に何冊か本を出されている。
少なくとも3冊くらいは読んでから、アモリ通信
で取り上げるべきではないか

そう思ったものの、「勝ち続ける理由」1冊で
同氏の素晴らしさを痛感したので、早々とネタに
することにしました(^^♪


-----------------------------------------
原 晋(はら すすむ、1967年3月8日 - )は、
元陸上競技・マラソン選手、指導者。

青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督。

関東学生陸上競技連盟評議員。

GMOアスリーツアドバイザー


瀬戸内の古い港町である広島県三原市糸崎町
松浜東の出身

幼少期は海が遊び場

小学生の頃から、ソフトボールは4番で
ピッチャー、相撲は主将と運動万能であった。

中学から陸上部、長距離を始め、
中1のマラソン大会では、上級生を抑え
校内1位。

進学した世羅高校3年時の1984年主将として
全国高校駅伝2位に貢献(優勝:報徳学園)


世羅高校OBが監督を務めていた中京大学に
進学し3年時に日本インカレ5000メートル3位。

1989年、郷里の中国電力に入社し陸上競技部の
創設に参加。

1993年には主将として全日本実業団駅伝初出場
に貢献した。

しかし故障が原因で入社5年目の1995年、
27歳で選手生活を引退。

その後は10年間、中国電力でサラリーマン生活
を送る。

箱根駅伝の出走経験や出場校OBではなかったが
36歳のとき、(中略)、
2004年に青山学院大学陸上競技部監督に就任。

      (中略)

2016年第92回箱根駅伝で2年連続優勝に導く。
2016年の出雲駅伝で2年連続3回目の優勝を皮切り
に、2016年全日本大学駅伝優勝、2017年第93回
箱根駅伝で3年連続優勝と「大学駅伝三冠」を
達成する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E6%99%8B


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いつものように、書き出せばあれこれ長くなって
しまいます


この本を読んで、私が感銘を受けた部分を3つほど
サマリーします。

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大義を掲げて挑戦する。 (P66~)


2004年当初は、箱根駅伝出場が使命であり最大の
目標であった。


大義を掲げて挑戦するというスタイルを採ること
にした。


大義は、箱根駅伝出場、箱根駅伝優勝、陸上界の
改革と変わってきたが、努力するというスタイル
は終始一貫してきたと思う。


掲げた大義が間違っていれば、人は付いてこない
が、大義が正しければ人は自ずと付いてくるはず
だというのが私の信念。


全体の3割の賛同を得られるような大義であったら
推し進めていこうというのが私の考えであった。




バッシングに怯(ひる)まない  (P20~)


初優勝後、インターネット等を通して
「タレント気取りしやがって」
「テレビ、出過ぎじゃね」
とかいったやっかみの書き込みが噴出した。


中には面と向かって
「おまえ、最近、テレビ出過ぎだろ」
「出る杭は打たれる」という諺を地で行く
バッシングであった。


しかし、チャラいのをモットーとしている
私は、ニコニコ笑って
「ああ、いいじゃないですか。陸上界を
もっと盛り上げていくためにも、優勝監督
が積極的にテレビに出演しないとダメですよ

あなたもどんどんテレビに出てくださいよ」
と申し上げたしだいである。


私はそんなバッシングには一切、怯まない。
     (中略)
陸上界をメジャーにするという大義がある
のでヘッチャラなのだ。

     (中略)

実際には、私は9割以上の練習に出て指導
している。




時代遅れの陸上指導  (P68~)


陸上界の発展を阻んでいるの壁のひとつが
旧態依然としたトレーニング方法だ。


男女問わず、まず指導されるのが躾であり
監督やコーチといった指導者への服従である。


口答えは許されず、場合によっては体罰も
加えられる。


選手たちの自主性が奪われ、根性論や精神論
を叩きこまれる。


マラソンや長距離走の場合、
「練習中に笑うな」
「しゃべるな。黙っていろ」
「監督の言うことを聞け」
「地味な服を着ろ」
しゃべることもタブーで、食べること、
寝ること、風呂に入ること、すべてが
修行であるとされる。

   (中略)

そういう修行僧的な陸上競技は、まず
まったく面白くない。しかも、人間的でない。


引退後、選手はうまくコミュニケーションを
取れない人間になる。

だから、出世もできない。

そんな社会的に役立たない選手を育てて、何の
意味があるのか。

   (中略)

今でもそうしたやり方で指導している大学や
高校の陸上部があり、それが主流になっている
地域もある。


そういうやり方で鍛えないと伸びないというので
あれば仕方ないかもしれないが、サッカーや水泳
など他の競技では、全く違うアプローチで世界的に
活躍する選手が出ているではないか。


青学の陸上部は箱根駅伝で連覇することで、
陸上の長距離でも別のアプローチで選手が育つ
ことを実証したと思う。


にもかかわらず陸上界からは「テレビに出過ぎだ」
「チャラい」という私のキャラクターに対する
バッシングややっかみが横行し、事実や実績を
受け止めようとしない。


しかし、私には陸上界をサッカー界のように
華やかにしたいという大義があるから、ブレたり
たじろいだりすることはまったくないのである。


------------------------------------------

他にも書きたいことは山ほどあります。

青学陸上部の名物となっている
「目標管理シート」も欠かせません。

A4用紙1枚にチームの目標と個人の目標を書き込
んだものだそうです。


原監督は、サラリーマン時代「伝説の営業マン」
としての実績も残されているようです。


次の2つも、個人的に秀逸と思うので転記します。


------------------------------------------

強い組織が勝ち続けるには、どうしたらよいのか。

この究極の問いに対する私の答えは、われながら
地味である。

「当たり前のことを当たり前にやること」。
これしかないだろう。



2015年に初優勝して以後、バラエティ番組に
出演したり雑誌で対談したり、全国各地で講演
したりしてきた。

さらに、芸能人から経営者、そして政治家まで、
さまざまな分野の人たちと話をして、
  「組織論は、どの分野でも一緒やね」
という思いを強くしている。

-----------------------------------------

まさに、経営者感覚で原監督は人を育て、チームを
強化してきた訳です。

実績を残した企業の名経営者と同じです。


私は青学OBではありませんが、青学には箱根駅伝
で4連覇どころか、10連覇とまではいいませんが、
7連覇くらいしてほしいと真剣に思います。


2017年の2位以下の大学。
東洋大、早稲田大、順天堂大、神奈川大、
中央学院大、日体大、法大、駒大、東海大、
そしてシード権を逃した、他の伝統校、強豪校。

どのチームの監督も、自分なりの信念を持って
おられる方々だと思います。

しかし、これらのチームの監督に、選手育成、
チーム強化他で何がしかの変化があるのでしょう
か。

旧来の、「我が道を行く」、
「時代が変わっても、自分の指導法は変わらない」
「あんなチャラい男に学ぶ必要はない」

そういう感覚の監督が大半なら、青学の牙城を
崩すことは難しいかもしれません。

原監督を見習えとまではいわないにしても、いい
ところは素直に学ぶ必要があると私は思います。


7連覇位すれば、引退した方がいいような経営者
感覚には程遠いような監督なら、やっと目覚める
のかもしれません。

-----------------------------------------

(P183)

今の陸上界を見て残念なのは、あの30年前の
指導方法が今も通用すると考えている指導者が
大勢いることだ。

私のステージ理論からすれば、未だにステージ1
の段階に止まっているのだ。

言っていれば、失われた30年である。

---------------------------------------


まだまだ書きたいのですが、最後に同書の
終章「陸上界を変える!ハッピー大作戦」
の目次だけを転記します。


リオでのマラソン惨敗

中距離・マラソン部責任者はいったい誰を強化
しているのか

マラソン復活の機を逃した

長距離の何が問題なのか

駅伝を軸に陸上人気を高める


陸上界を変える!ハッピー大作戦・1
箱根駅伝の全国化

1.箱根駅伝を100回大会を機に全国化する
2.箱根駅伝のエンタテイメント性を高める
3.大学・実業団対抗駅伝を新設する


陸上界を変える!ハッピー大作戦・2
日本マラソンの復活

1.グレード制を導入する
2.ポイント制を新設する
3.指導者を選択できるしくみをつくる
4.俊足ジャパンを立ち上げる
5.既存の大会を改革する

------------------------------------

原監督の陸上界を変えていきたい。
サッカー界のような人気のある世界にしたい
という想い、願いがひしひしと伝わります。


日本のマラソン界が現在、長期的に不振なのは
陸連の構造的な欠陥があるのかもしれない、と
なんとなく勘繰る気持ちになりました。


現実に、水泳もラグビーもサッカーも体操も
復活しているのですから。


陸上界の指導者や陸連関係者は、原監督の
指導法やビジョンを学ぶべし!!



惚れ込み過ぎでしょうか?




福島さんは、このメルマガを読んだだけで
原監督が優れた指導者であると感じられるで
しょうか。

単に、運がいいだけと思われるでしょうか。


現在の陸連幹部の考え方、高校、大学、実業団の
多くの現場の指導者の指導法が、時代に合わなく
なっている現実があるかもしれないと思われる
でしょうか。




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。



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2017年4月19日水曜日

【アモリ通信105:石の上にも3年 VS  見切る】  20170419


福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。



本日のテーマは
「 石の上にも3年 VS  見切る 」です。

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じっと「耐えに耐えて」成果、成功につなげる。

あるいは

スパッと「見切って」方向転換する。

どちらが正解か、未だに分かりません。

もちろん、状況次第なのでしょうが。

---------------------------------------

「石の上にも3年」と「見切る」が対比される
言葉になるかどうか、分かりませんが、まずは
ざっくり、両者の定義について。



「石の上にも三年」

http://kotowaza-allguide.com/i/ishinouenimosannen.html

石の上にも三年とは、つらくても辛抱して続ければ、
いつかは成し遂げられるということ。



「見切る」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/211149/meaning/m0u/

1 ものをすっかり見てしまう。見終わる。
「広いので一日で見切るのはむずかしい」

2 見捨てる。見限る。見切りをつける。
「不誠実な友人を見切る」

3 売れそうもない商品を非常に安い値段で売る。
投げ売りをする。「二束三文に見切って売る」

4 よく見て判断する。状態を見きわめる。



どちらがどうかよくわからない。
が、状況次第だろう、などと早々に分かったような
分からないような結論を冒頭で出してますが?


ちなみに、「見切る」の意味で私が捉えているのは
上記の2,3,4といったところです。



「石の上にも3年」に関して、私がこれはお勧め
と感じる稲盛和夫氏の実話をお伝えします。

同氏の多くの著書で同じことが書かれてあるのでは
ないかと推察しますが、ここでは
    「京セラフィロソフィ」
のP124からの数ページをサマリーします。


① 1955年に大学を出たが、当時は朝鮮戦争後の
  不況でなかなか就職できなかった。

② 先生のお世話で、碍子(がいし)を作っていた
  松風工業という京都の会社にやっと就職した。

③ が、経営内容の悪い会社で戦後十年間ずっと
  赤字で、すでに銀行管理下におかれていた。

④ 給料も遅配が珍しくなく、組合としょっちゅう
  労働争議を起こしていた。

⑤ 自分が入った社員寮もボロボロで畳ははがれ、
  入った瞬間から不平不満ばかりこぼしていた。

⑥ 大卒同期入社は5人いた。
  「こんなボロ会社だとは思わなかった」
  「早く辞めよう」
  「誰が一番早く辞めるか」
  などと話していた。

⑦ そのうち一人辞め、二人辞め夏が過ぎるころ
  には、自分と京大出の九州天草出身の二人しか
  残っていなかった。

⑧ 二人で「自衛隊にでも行こう」と話し合って
  伊丹の自衛隊で幹部候補生の試験を受けた。

⑨ 二人とも合格したが、入隊手続きに必要な
  戸籍抄本が自分だけ田舎から届かなかった。

⑩ 友人は「稲盛君、がんばれよ。おれは行くか
  らな」とさっそうと旅立って行った。

⑪ 私は「愚痴をこぼしていたって天に唾する
  みたいなものだ。どうせなら、一生懸命
  仕事に打ち込んでみよう」と気持ちを切り替
  え、ファインセラミックの研究に没頭した。

⑫ すると面白いことに、いい研究成果が現れだ
  した。

⑬ わずか1年くらいで、日本で初めて新しい
  高周波絶縁材料の合成に成功した。

⑭ それは1年前にアメリカのGEが合成に成功し
  たものだったが、日本では自分が初めてであ
  り、周囲からたいへん褒められ、うれしくな
  り、自信もついた。

⑮ 私の人生はそこからうまく回転しはじめた。
  「会社を好きになった」
  「仕事を好きになった」
  このことが今日の私をつくったということを、
  今しみじみと実感している。

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-----------

あまりにも出来過ぎか、頭が下がるというか
稲盛和夫だから別格の話だろと、凡人の私は
言いたくなります (汗)

戸籍抄本が田舎から届かなかったら・・・
松風工業を「見切って」転職していたら・・・
今の京セラもauもJALも存在していないのか?

彼のような人物なら、他の道を進んでいても
同じように世界的な企業を育てていたに違いない
・・・かどうかは、よく分からないですが?


それはともかくとして、とにかく石の上に3年
というか、耐えて耐えて耐え抜いて、頑張って、
頑張って、頑張り抜いて花開くというモデルの
ような話には違いないと思います。



「努力すれば必ず、願いは叶います」

「私は失敗したことがありません。
成功するまで続けるからです」

「何でも素直が一番です。素直に継続すれば
必ず結果が出ます」


基本的にモノのホンやセミナー・研修での講師の
話はそういうものです。

そうでなければカッコつきませんね(笑)


が、一方ではこういう教えもあります。


-----------------------------------------

強いリーダーの決断力 「見切る!」
      福田秀人  祥伝社

❷ ノーを許さない必勝主義リーダーたち

1.「成功体験」の信奉者たち

2.見切りの対価---「執念至上主義」

3.「成長至上主義」の怖い死角

4.「営業第一主義」と見切り促進システム

5.損失が増大する「完全主義」

6.「計画至上主義」の脅威


ひとつひとつの解説はしませんが、要は
私流に解釈すれば、「違うだろ、さっさと
方向転換しろ」ということです。

福田秀人氏が同書で最後に説いていることは
「会社を潰さないために”見切る!”こそが
危機管理の王道である」ということです。


個人の忍耐の話と、組織の運営での話を一緒に
するな・・・というお叱りを受けるのでしょうか?



数年前ある研修会で、ある講師が前向きに生きる
ことの大切さを説いていました。


話の内容は極めてまともなものです。

そこで、ある面倒な人物が質問しました。

『「おっしゃる通り、何でも前向きに捉えることの
大切さはよくわかります。しかし、世の中の現実
として、失敗を避けるために、さっさと「見切る」
ことが大切な場合もあると思います。

「継続する」か「見切る」か、その判断のポイント
はどこにあるでしょうか?』


そんな質問をする「ややこしい人物?」に接した
ことがないのかどうか、その講師は「見切る?」
と聞きなおして、何や訳の分からないことをブツ
ブツ説くのみでした。

余計な質問をするコマッタヤツがいるものです。


言いたくありませんが・・・コマッタヤツ・・・
  「 ややこしい人物  =  私 」が彼の
返答を上手く理解できなかっただけかどうか。


研修後、「素晴らしい質問をありがとう」とか
「あの先生の答えは答えになっていない」とかいう
言葉を主催者や研修参加者からいただきましたが。



ここでもうひとつ、あのドラッカーの教えを
ご紹介します。


『あるいは、上司が利己的なことがある。
上司としての役目、部下を育て、引き上げる役目
を果たさないことがある。

こうしたとき、あるいは成果が認められないとき
には、組織を辞めるのが正しい道である』

         (非営利組織の経営)



新卒のビジネスマンで3年以内に転職する人間は
しない人間より、その後、活躍する率が高い。

そういうデータがあるそうです。

真偽は定かではありませんが、なんとなくそれは
当たっているのではないかと私は思います。



世の多くのビジネスピープル・組織人にとって
   「そこに留まるか、辞めるか」


かっての私は子供の教育費と住宅ローンを考えれば
辞めても他にアテもなし、辞めれる訳がない、
耐えるしかない、現状で頑張りぬくしかない、
という状況がありました。

( チョット コレハ  ホンネ  ガ デスギマシタ・・・アセ、アセ、アセ・・・
    シカシ  コノママ ニ シテオキマス  )



実のところ「耐えて耐えて耐え抜く」ということと
スパッと「諦めて」「止めて」「方向転換する」
すなわち「見切る!」との判断・決断の違いは
どこにあるのか。


私には、極めて重要なテーマであり、未だに
答えを持ち合わせておりません。


敢えて言えば、「その時の自分の直感を信じる」
ということしか言えません。




福島さんは「石の上にも3年」という言葉
に込められた忍耐、粘り、根性のようなものと、
「見切る」という言葉に込められた潔さのような
ものと、状況によりどちらを選択すべきか、ご説明
いただけるでしょうか?


その判断ポイントの違いをご教示いただけるで
しょうか。




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。




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2017年4月12日水曜日

【アモリ通信104:流行らなかったものから学ぶ】  20170412 

福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは
   「流行らなかったものから学ぶ」です。

-------------------------------------------

  セカンドライフ

  2000円礼

  復活祭(イースター)


  これらはなぜ流行らなかったのでしょう?


-------------------------------------------

今回は日経BP社から送られてきた某資料の中の
一部からテーマを選びました。

(社長のための経営ハンドブック2017年版)


企業や政府が主導して流行らせようとして、名前
は広まったものの、消費者に受け入れられなかった
ものもある。


「たまたま運が悪かったから」ではなく、明確な
理由がある。


そこに目を向けて、消費者の行動について多くを
学ぶことが大切。


-------------------------------------------

1.セカンドライフ

インターネット上に構築された広大な仮想空間の
中に自分自身の分身(アバター)を住まわせ、
その世界の中で現実とは全く違う生活(第二の
生活=セカンドライフ)を送る。


最大の特徴は、
「ゲーム内の仮想通貨が現実に換金できる」
という点。

この一点で

「本当に第二の人生をセカンドライフ内で謳歌
できる」

「子供の夢をかなえられる」

「大きなビジネスを興して億万長者になりたい」

という多くのユーザーがセカンドライフに飛び込ん
だ。


当時の勢いはすさまじく

「ゲーム内の建物やメディアや看板に本物の広告を
入れるといった現実の企業活動の増加」

「土地の転売を繰り返し、実際に大金を得る事例」

「会社を興して多数のアバターを雇用」

「関連図書の出版」

「セカンドライフを活用したテレビ番組の増加」

などの現象があった。


ここに目を付けた多くの企業が、セカンドライフ
を現実の業務にリンクさせようとした


しかし、当時はPCやインターネットが今ほど
定着していなかったため、画期的すぎて、海外製
のゲームに嫌悪感、猜疑心、技術的な問題を感じ
た人が少なくなかった。


そしてゲーム内で「脱税」、「性的虐待」、
「賭博行為」という問題の発生により、それまで
の活況は嘘のように静まり返った。


セカンドライフは、
  「ああ、そんなものあったねぇ」
という記憶にすら残らない人が多くみられた。


結局セカンドライフは「流行らせようとした企業
だけが必死になり、逆に多くのユーザーが冷めた
目で俯瞰する」という構図によって廃れた、
砂上の楼閣のようなプロダクトだった。


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2.2000円札


当時の小渕総理大臣が「沖縄サミット」と
「2000年」を記念して発行した額面2000
円の日本銀行券。


政府としては、バブル崩壊で不景気に喘いでいた
日本経済を、新しい紙幣の流通によって活を入れ
たいという思惑があったのであろう。


しかし、巨額のコストや手間をかけて流通させよ
うとする政府への猜疑心、自動販売機や両替機、
レジスターでの使用コストを民間に負担させる
ことへの国民や企業の拒否反応にあった。


そもそも支払いやお釣りに2000円紙幣を
使う必要性を感じる国民が多くなかったなどで
今では姿を見なくなった。

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3.復活祭(イースター)

「キリスト教のイエス・キリストが十字架に
かけられて処刑された際、その3日後に生き残
った(復活した)ことを記念するための祭り」


キリスト教下で行われる本来の行事内容。

「家族とともにご馳走を食べ、エッグハントや
エッグロールなど、卵を使った玩具やゲームで
遊び、祈り、復活を記憶する」というもの。


仏教徒が多い日本で、「クリスマス」、
「バレンタインデー」、「ハローウィーン」が
あることを考えると、復活祭があってもいいか
もしれないが・・・


「クリスマス」や「ハローウィン」は他国の
祭でもあるにもかかわらず、今や日本を
代表する大きな年中行事に昇華した。


「バレンタインデー」は、「好きでもない人に
義理チョコを渡すのは無駄」や男性側の
「3倍返しを期待しただけのチョコは欲しくな
い。

「お菓子メーカーに踊らされることがばかばか
しい」という声が年々大きくなり、若干下火に
なっている。



「クリスマス」、「ハローウィン」の存在感に
目を付けた大手企業が、そういった行事のない
時期に高い経済効果を見込んで「イースター」
を広めようとした。


しかし「イースター」は企業の」強力な後押し
があったにもかかわらず、全くといっていい
ほど消費者に受け入れられず、一部のテーマ
パークの限定行事に名を残す程度である。


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経営者が肝に銘じておきたいことは、


「新しいものに敏感で、その情報をネットで
熱心に拡散してくれる一握りの消費者が
ますます大きな影響力をもつようになってい
る」ということ。


「良いものは宣伝しなくても自然に売れる」
ではなく「良い商品は良いプロモーション
(情報提供・宣伝方法)と合わされることで
売れる」という時代に移り変わろうとしてい
る、ということ。


「新製品の開発・マーケティング・
コールセンターでの顧客対応・それらに伴う
予算編成など、あらゆる部分で”彼ら”の
存在を念頭に置いた工夫や仕掛けが必要」


「良い製品」と「良いマーケティング」
をつなぐのは「これからの市場(宣伝)を
担う”彼ら”のような消費者」である。



”彼ら”

「新しいものに敏感で、その情報をネット
で熱心に拡散してくれる一握りの消費者」

「一握りの流行に敏感な消費者」

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日経BP社の資料だからとまでは言い切れま
せんが、基本、大手企業もしくはそれに
準じる企業向きの論説に私には思えます。


しかし、それでもやはり「考え方」は
中小・零細企業にもそのまま当てはまると
考えてもいいのではないでしょうか。


中小零細企業には、当然、大企業のような
資金力はありませんが、しかし

 「一握りの流行に敏感な消費者」

 「情報をネットで熱心に拡散する」

これは重要なキーワードではないでしょう
か。


平たく言うと、そういう人を見つければ
  「大してカネはかからない」
のでは?


それが問題だ・・・・・と言わず、個人事業主の
私も、このキーワードを脳裏に刻んで、必ず
ブレークする日をイメージし続けます
           (^^♪ (^^♪ (^^♪







福島さんは他に「流行らなかったもの」
でなにか思いつくものはないでしょうか。


それらは何故、流行らなかったとお思いでしょう
か?


ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。



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