2017年4月26日水曜日

【アモリ通信106:4連覇以上してほしい!! 】   20170426


福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは
   「 4連覇以上してほしい!! 」です。

-----------------------------------------
     勝ち続ける理由

     青山学院大学陸上競技部 監督

     原 晋 (Hara Susumu)


結果を出せるチームは、こうつくる!

箱根駅伝初優勝、連覇、そして次なるステージへ!

-----------------------------------------

2017年正月。

箱根駅伝で圧倒的勝利で3連覇を達成した青山学院
大学(以後「青学」と表現します)

その監督の原晋氏はTVのバラエティ―番組でもよく
見かけます。

優勝直後ならまだしも、この人「出たがり?」、
「自己顕示欲の旺盛な人なのかな?」とか思って
ました。


優秀な経営者の定義はいろいろあるかもしれません
が、スポーツに関しては、より分かりやすいと私は
常日頃から考えてます。

実績を残し続けるチームには、必ず優れた監督
がいる。

日本代表のラグビーの場合は、ヘッドコーチであり、
監督はいないようですが。


とにかく、強いチーム、連覇するチームの監督は
確実に指導力が優れている。
選手を育てる能力が優れている。

100%、そう言い切っていいと私は思います。


箱根駅伝での青学がこうも強いと、監督に注目
せざるを得ません。

そして、この人、やたらとTVに出たがるような?
どんな人なんだろ。

他にも既に何冊か本を出されている。
少なくとも3冊くらいは読んでから、アモリ通信
で取り上げるべきではないか

そう思ったものの、「勝ち続ける理由」1冊で
同氏の素晴らしさを痛感したので、早々とネタに
することにしました(^^♪


-----------------------------------------
原 晋(はら すすむ、1967年3月8日 - )は、
元陸上競技・マラソン選手、指導者。

青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督。

関東学生陸上競技連盟評議員。

GMOアスリーツアドバイザー


瀬戸内の古い港町である広島県三原市糸崎町
松浜東の出身

幼少期は海が遊び場

小学生の頃から、ソフトボールは4番で
ピッチャー、相撲は主将と運動万能であった。

中学から陸上部、長距離を始め、
中1のマラソン大会では、上級生を抑え
校内1位。

進学した世羅高校3年時の1984年主将として
全国高校駅伝2位に貢献(優勝:報徳学園)


世羅高校OBが監督を務めていた中京大学に
進学し3年時に日本インカレ5000メートル3位。

1989年、郷里の中国電力に入社し陸上競技部の
創設に参加。

1993年には主将として全日本実業団駅伝初出場
に貢献した。

しかし故障が原因で入社5年目の1995年、
27歳で選手生活を引退。

その後は10年間、中国電力でサラリーマン生活
を送る。

箱根駅伝の出走経験や出場校OBではなかったが
36歳のとき、(中略)、
2004年に青山学院大学陸上競技部監督に就任。

      (中略)

2016年第92回箱根駅伝で2年連続優勝に導く。
2016年の出雲駅伝で2年連続3回目の優勝を皮切り
に、2016年全日本大学駅伝優勝、2017年第93回
箱根駅伝で3年連続優勝と「大学駅伝三冠」を
達成する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E6%99%8B


-------------------------------------------


いつものように、書き出せばあれこれ長くなって
しまいます


この本を読んで、私が感銘を受けた部分を3つほど
サマリーします。

-------------------------------------------

大義を掲げて挑戦する。 (P66~)


2004年当初は、箱根駅伝出場が使命であり最大の
目標であった。


大義を掲げて挑戦するというスタイルを採ること
にした。


大義は、箱根駅伝出場、箱根駅伝優勝、陸上界の
改革と変わってきたが、努力するというスタイル
は終始一貫してきたと思う。


掲げた大義が間違っていれば、人は付いてこない
が、大義が正しければ人は自ずと付いてくるはず
だというのが私の信念。


全体の3割の賛同を得られるような大義であったら
推し進めていこうというのが私の考えであった。




バッシングに怯(ひる)まない  (P20~)


初優勝後、インターネット等を通して
「タレント気取りしやがって」
「テレビ、出過ぎじゃね」
とかいったやっかみの書き込みが噴出した。


中には面と向かって
「おまえ、最近、テレビ出過ぎだろ」
「出る杭は打たれる」という諺を地で行く
バッシングであった。


しかし、チャラいのをモットーとしている
私は、ニコニコ笑って
「ああ、いいじゃないですか。陸上界を
もっと盛り上げていくためにも、優勝監督
が積極的にテレビに出演しないとダメですよ

あなたもどんどんテレビに出てくださいよ」
と申し上げたしだいである。


私はそんなバッシングには一切、怯まない。
     (中略)
陸上界をメジャーにするという大義がある
のでヘッチャラなのだ。

     (中略)

実際には、私は9割以上の練習に出て指導
している。




時代遅れの陸上指導  (P68~)


陸上界の発展を阻んでいるの壁のひとつが
旧態依然としたトレーニング方法だ。


男女問わず、まず指導されるのが躾であり
監督やコーチといった指導者への服従である。


口答えは許されず、場合によっては体罰も
加えられる。


選手たちの自主性が奪われ、根性論や精神論
を叩きこまれる。


マラソンや長距離走の場合、
「練習中に笑うな」
「しゃべるな。黙っていろ」
「監督の言うことを聞け」
「地味な服を着ろ」
しゃべることもタブーで、食べること、
寝ること、風呂に入ること、すべてが
修行であるとされる。

   (中略)

そういう修行僧的な陸上競技は、まず
まったく面白くない。しかも、人間的でない。


引退後、選手はうまくコミュニケーションを
取れない人間になる。

だから、出世もできない。

そんな社会的に役立たない選手を育てて、何の
意味があるのか。

   (中略)

今でもそうしたやり方で指導している大学や
高校の陸上部があり、それが主流になっている
地域もある。


そういうやり方で鍛えないと伸びないというので
あれば仕方ないかもしれないが、サッカーや水泳
など他の競技では、全く違うアプローチで世界的に
活躍する選手が出ているではないか。


青学の陸上部は箱根駅伝で連覇することで、
陸上の長距離でも別のアプローチで選手が育つ
ことを実証したと思う。


にもかかわらず陸上界からは「テレビに出過ぎだ」
「チャラい」という私のキャラクターに対する
バッシングややっかみが横行し、事実や実績を
受け止めようとしない。


しかし、私には陸上界をサッカー界のように
華やかにしたいという大義があるから、ブレたり
たじろいだりすることはまったくないのである。


------------------------------------------

他にも書きたいことは山ほどあります。

青学陸上部の名物となっている
「目標管理シート」も欠かせません。

A4用紙1枚にチームの目標と個人の目標を書き込
んだものだそうです。


原監督は、サラリーマン時代「伝説の営業マン」
としての実績も残されているようです。


次の2つも、個人的に秀逸と思うので転記します。


------------------------------------------

強い組織が勝ち続けるには、どうしたらよいのか。

この究極の問いに対する私の答えは、われながら
地味である。

「当たり前のことを当たり前にやること」。
これしかないだろう。



2015年に初優勝して以後、バラエティ番組に
出演したり雑誌で対談したり、全国各地で講演
したりしてきた。

さらに、芸能人から経営者、そして政治家まで、
さまざまな分野の人たちと話をして、
  「組織論は、どの分野でも一緒やね」
という思いを強くしている。

-----------------------------------------

まさに、経営者感覚で原監督は人を育て、チームを
強化してきた訳です。

実績を残した企業の名経営者と同じです。


私は青学OBではありませんが、青学には箱根駅伝
で4連覇どころか、10連覇とまではいいませんが、
7連覇くらいしてほしいと真剣に思います。


2017年の2位以下の大学。
東洋大、早稲田大、順天堂大、神奈川大、
中央学院大、日体大、法大、駒大、東海大、
そしてシード権を逃した、他の伝統校、強豪校。

どのチームの監督も、自分なりの信念を持って
おられる方々だと思います。

しかし、これらのチームの監督に、選手育成、
チーム強化他で何がしかの変化があるのでしょう
か。

旧来の、「我が道を行く」、
「時代が変わっても、自分の指導法は変わらない」
「あんなチャラい男に学ぶ必要はない」

そういう感覚の監督が大半なら、青学の牙城を
崩すことは難しいかもしれません。

原監督を見習えとまではいわないにしても、いい
ところは素直に学ぶ必要があると私は思います。


7連覇位すれば、引退した方がいいような経営者
感覚には程遠いような監督なら、やっと目覚める
のかもしれません。

-----------------------------------------

(P183)

今の陸上界を見て残念なのは、あの30年前の
指導方法が今も通用すると考えている指導者が
大勢いることだ。

私のステージ理論からすれば、未だにステージ1
の段階に止まっているのだ。

言っていれば、失われた30年である。

---------------------------------------


まだまだ書きたいのですが、最後に同書の
終章「陸上界を変える!ハッピー大作戦」
の目次だけを転記します。


リオでのマラソン惨敗

中距離・マラソン部責任者はいったい誰を強化
しているのか

マラソン復活の機を逃した

長距離の何が問題なのか

駅伝を軸に陸上人気を高める


陸上界を変える!ハッピー大作戦・1
箱根駅伝の全国化

1.箱根駅伝を100回大会を機に全国化する
2.箱根駅伝のエンタテイメント性を高める
3.大学・実業団対抗駅伝を新設する


陸上界を変える!ハッピー大作戦・2
日本マラソンの復活

1.グレード制を導入する
2.ポイント制を新設する
3.指導者を選択できるしくみをつくる
4.俊足ジャパンを立ち上げる
5.既存の大会を改革する

------------------------------------

原監督の陸上界を変えていきたい。
サッカー界のような人気のある世界にしたい
という想い、願いがひしひしと伝わります。


日本のマラソン界が現在、長期的に不振なのは
陸連の構造的な欠陥があるのかもしれない、と
なんとなく勘繰る気持ちになりました。


現実に、水泳もラグビーもサッカーも体操も
復活しているのですから。


陸上界の指導者や陸連関係者は、原監督の
指導法やビジョンを学ぶべし!!



惚れ込み過ぎでしょうか?




福島さんは、このメルマガを読んだだけで
原監督が優れた指導者であると感じられるで
しょうか。

単に、運がいいだけと思われるでしょうか。


現在の陸連幹部の考え方、高校、大学、実業団の
多くの現場の指導者の指導法が、時代に合わなく
なっている現実があるかもしれないと思われる
でしょうか。




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。



******************************************

     Amazon・Kindle 【アモリ通信】

最新配信版:第10弾・全10話・男性脳vs女性脳:
http://www.amazon.co.jp/dp/B06XRQ43YF
2016年度配信版:全51話:(39~89)http://www.amazon.co.jp/dp/B01N34FSYO
2015年度配信版:全38話:(1~38)http://www.amazon.co.jp/dp/B01JYVOREU

******************************************
『Strong(強く)Integrity(真摯に)
                 Love(愛を持って)』

       参謀育成コンサルタント
******************************************

SILマネジメントサポート 代表  福島清隆
・オフィシャルサイト:http://www.sil-ms.jp
・お問合せE-mail: info@sil-ms.jp
------------------------------------------

Copyright(C)2015 SILマネジメントサポート
All Rights Reserved.

2017年4月19日水曜日

【アモリ通信105:石の上にも3年 VS  見切る】  20170419


福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。



本日のテーマは
「 石の上にも3年 VS  見切る 」です。

---------------------------------------

じっと「耐えに耐えて」成果、成功につなげる。

あるいは

スパッと「見切って」方向転換する。

どちらが正解か、未だに分かりません。

もちろん、状況次第なのでしょうが。

---------------------------------------

「石の上にも3年」と「見切る」が対比される
言葉になるかどうか、分かりませんが、まずは
ざっくり、両者の定義について。



「石の上にも三年」

http://kotowaza-allguide.com/i/ishinouenimosannen.html

石の上にも三年とは、つらくても辛抱して続ければ、
いつかは成し遂げられるということ。



「見切る」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/211149/meaning/m0u/

1 ものをすっかり見てしまう。見終わる。
「広いので一日で見切るのはむずかしい」

2 見捨てる。見限る。見切りをつける。
「不誠実な友人を見切る」

3 売れそうもない商品を非常に安い値段で売る。
投げ売りをする。「二束三文に見切って売る」

4 よく見て判断する。状態を見きわめる。



どちらがどうかよくわからない。
が、状況次第だろう、などと早々に分かったような
分からないような結論を冒頭で出してますが?


ちなみに、「見切る」の意味で私が捉えているのは
上記の2,3,4といったところです。



「石の上にも3年」に関して、私がこれはお勧め
と感じる稲盛和夫氏の実話をお伝えします。

同氏の多くの著書で同じことが書かれてあるのでは
ないかと推察しますが、ここでは
    「京セラフィロソフィ」
のP124からの数ページをサマリーします。


① 1955年に大学を出たが、当時は朝鮮戦争後の
  不況でなかなか就職できなかった。

② 先生のお世話で、碍子(がいし)を作っていた
  松風工業という京都の会社にやっと就職した。

③ が、経営内容の悪い会社で戦後十年間ずっと
  赤字で、すでに銀行管理下におかれていた。

④ 給料も遅配が珍しくなく、組合としょっちゅう
  労働争議を起こしていた。

⑤ 自分が入った社員寮もボロボロで畳ははがれ、
  入った瞬間から不平不満ばかりこぼしていた。

⑥ 大卒同期入社は5人いた。
  「こんなボロ会社だとは思わなかった」
  「早く辞めよう」
  「誰が一番早く辞めるか」
  などと話していた。

⑦ そのうち一人辞め、二人辞め夏が過ぎるころ
  には、自分と京大出の九州天草出身の二人しか
  残っていなかった。

⑧ 二人で「自衛隊にでも行こう」と話し合って
  伊丹の自衛隊で幹部候補生の試験を受けた。

⑨ 二人とも合格したが、入隊手続きに必要な
  戸籍抄本が自分だけ田舎から届かなかった。

⑩ 友人は「稲盛君、がんばれよ。おれは行くか
  らな」とさっそうと旅立って行った。

⑪ 私は「愚痴をこぼしていたって天に唾する
  みたいなものだ。どうせなら、一生懸命
  仕事に打ち込んでみよう」と気持ちを切り替
  え、ファインセラミックの研究に没頭した。

⑫ すると面白いことに、いい研究成果が現れだ
  した。

⑬ わずか1年くらいで、日本で初めて新しい
  高周波絶縁材料の合成に成功した。

⑭ それは1年前にアメリカのGEが合成に成功し
  たものだったが、日本では自分が初めてであ
  り、周囲からたいへん褒められ、うれしくな
  り、自信もついた。

⑮ 私の人生はそこからうまく回転しはじめた。
  「会社を好きになった」
  「仕事を好きになった」
  このことが今日の私をつくったということを、
  今しみじみと実感している。

------------------------------
-----------

あまりにも出来過ぎか、頭が下がるというか
稲盛和夫だから別格の話だろと、凡人の私は
言いたくなります (汗)

戸籍抄本が田舎から届かなかったら・・・
松風工業を「見切って」転職していたら・・・
今の京セラもauもJALも存在していないのか?

彼のような人物なら、他の道を進んでいても
同じように世界的な企業を育てていたに違いない
・・・かどうかは、よく分からないですが?


それはともかくとして、とにかく石の上に3年
というか、耐えて耐えて耐え抜いて、頑張って、
頑張って、頑張り抜いて花開くというモデルの
ような話には違いないと思います。



「努力すれば必ず、願いは叶います」

「私は失敗したことがありません。
成功するまで続けるからです」

「何でも素直が一番です。素直に継続すれば
必ず結果が出ます」


基本的にモノのホンやセミナー・研修での講師の
話はそういうものです。

そうでなければカッコつきませんね(笑)


が、一方ではこういう教えもあります。


-----------------------------------------

強いリーダーの決断力 「見切る!」
      福田秀人  祥伝社

❷ ノーを許さない必勝主義リーダーたち

1.「成功体験」の信奉者たち

2.見切りの対価---「執念至上主義」

3.「成長至上主義」の怖い死角

4.「営業第一主義」と見切り促進システム

5.損失が増大する「完全主義」

6.「計画至上主義」の脅威


ひとつひとつの解説はしませんが、要は
私流に解釈すれば、「違うだろ、さっさと
方向転換しろ」ということです。

福田秀人氏が同書で最後に説いていることは
「会社を潰さないために”見切る!”こそが
危機管理の王道である」ということです。


個人の忍耐の話と、組織の運営での話を一緒に
するな・・・というお叱りを受けるのでしょうか?



数年前ある研修会で、ある講師が前向きに生きる
ことの大切さを説いていました。


話の内容は極めてまともなものです。

そこで、ある面倒な人物が質問しました。

『「おっしゃる通り、何でも前向きに捉えることの
大切さはよくわかります。しかし、世の中の現実
として、失敗を避けるために、さっさと「見切る」
ことが大切な場合もあると思います。

「継続する」か「見切る」か、その判断のポイント
はどこにあるでしょうか?』


そんな質問をする「ややこしい人物?」に接した
ことがないのかどうか、その講師は「見切る?」
と聞きなおして、何や訳の分からないことをブツ
ブツ説くのみでした。

余計な質問をするコマッタヤツがいるものです。


言いたくありませんが・・・コマッタヤツ・・・
  「 ややこしい人物  =  私 」が彼の
返答を上手く理解できなかっただけかどうか。


研修後、「素晴らしい質問をありがとう」とか
「あの先生の答えは答えになっていない」とかいう
言葉を主催者や研修参加者からいただきましたが。



ここでもうひとつ、あのドラッカーの教えを
ご紹介します。


『あるいは、上司が利己的なことがある。
上司としての役目、部下を育て、引き上げる役目
を果たさないことがある。

こうしたとき、あるいは成果が認められないとき
には、組織を辞めるのが正しい道である』

         (非営利組織の経営)



新卒のビジネスマンで3年以内に転職する人間は
しない人間より、その後、活躍する率が高い。

そういうデータがあるそうです。

真偽は定かではありませんが、なんとなくそれは
当たっているのではないかと私は思います。



世の多くのビジネスピープル・組織人にとって
   「そこに留まるか、辞めるか」


かっての私は子供の教育費と住宅ローンを考えれば
辞めても他にアテもなし、辞めれる訳がない、
耐えるしかない、現状で頑張りぬくしかない、
という状況がありました。

( チョット コレハ  ホンネ  ガ デスギマシタ・・・アセ、アセ、アセ・・・
    シカシ  コノママ ニ シテオキマス  )



実のところ「耐えて耐えて耐え抜く」ということと
スパッと「諦めて」「止めて」「方向転換する」
すなわち「見切る!」との判断・決断の違いは
どこにあるのか。


私には、極めて重要なテーマであり、未だに
答えを持ち合わせておりません。


敢えて言えば、「その時の自分の直感を信じる」
ということしか言えません。




福島さんは「石の上にも3年」という言葉
に込められた忍耐、粘り、根性のようなものと、
「見切る」という言葉に込められた潔さのような
ものと、状況によりどちらを選択すべきか、ご説明
いただけるでしょうか?


その判断ポイントの違いをご教示いただけるで
しょうか。




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。




******************************************

      Amazon・Kindle 【アモリ通信】
最新配信版:第10弾・全10話・男性脳vs女性脳:
http://www.amazon.co.jp/dp/B06XRQ43YF
 2016年度配信版:全51話:(39~89)
 
http://www.amazon.co.jp/dp/B01N34FSYO
 2015年度配信版:全38話:(1~38)
 
http://www.amazon.co.jp/dp/B01JYVOREU

******************************************
『Strong(強く)Integrity(真摯に)
                 Love(愛を持って)』

       参謀育成コンサルタント
******************************************

SILマネジメントサポート 代表  福島清隆
・オフィシャルサイト:http://www.sil-ms.jp
・お問合せE-mail: info@sil-ms.jp
------------------------------------------
Copyright(C)2015 SILマネジメントサポート
All Rights Reserved.

2017年4月12日水曜日

【アモリ通信104:流行らなかったものから学ぶ】  20170412 

福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは
   「流行らなかったものから学ぶ」です。

-------------------------------------------

  セカンドライフ

  2000円礼

  復活祭(イースター)


  これらはなぜ流行らなかったのでしょう?


-------------------------------------------

今回は日経BP社から送られてきた某資料の中の
一部からテーマを選びました。

(社長のための経営ハンドブック2017年版)


企業や政府が主導して流行らせようとして、名前
は広まったものの、消費者に受け入れられなかった
ものもある。


「たまたま運が悪かったから」ではなく、明確な
理由がある。


そこに目を向けて、消費者の行動について多くを
学ぶことが大切。


-------------------------------------------

1.セカンドライフ

インターネット上に構築された広大な仮想空間の
中に自分自身の分身(アバター)を住まわせ、
その世界の中で現実とは全く違う生活(第二の
生活=セカンドライフ)を送る。


最大の特徴は、
「ゲーム内の仮想通貨が現実に換金できる」
という点。

この一点で

「本当に第二の人生をセカンドライフ内で謳歌
できる」

「子供の夢をかなえられる」

「大きなビジネスを興して億万長者になりたい」

という多くのユーザーがセカンドライフに飛び込ん
だ。


当時の勢いはすさまじく

「ゲーム内の建物やメディアや看板に本物の広告を
入れるといった現実の企業活動の増加」

「土地の転売を繰り返し、実際に大金を得る事例」

「会社を興して多数のアバターを雇用」

「関連図書の出版」

「セカンドライフを活用したテレビ番組の増加」

などの現象があった。


ここに目を付けた多くの企業が、セカンドライフ
を現実の業務にリンクさせようとした


しかし、当時はPCやインターネットが今ほど
定着していなかったため、画期的すぎて、海外製
のゲームに嫌悪感、猜疑心、技術的な問題を感じ
た人が少なくなかった。


そしてゲーム内で「脱税」、「性的虐待」、
「賭博行為」という問題の発生により、それまで
の活況は嘘のように静まり返った。


セカンドライフは、
  「ああ、そんなものあったねぇ」
という記憶にすら残らない人が多くみられた。


結局セカンドライフは「流行らせようとした企業
だけが必死になり、逆に多くのユーザーが冷めた
目で俯瞰する」という構図によって廃れた、
砂上の楼閣のようなプロダクトだった。


------------------------------------------

2.2000円札


当時の小渕総理大臣が「沖縄サミット」と
「2000年」を記念して発行した額面2000
円の日本銀行券。


政府としては、バブル崩壊で不景気に喘いでいた
日本経済を、新しい紙幣の流通によって活を入れ
たいという思惑があったのであろう。


しかし、巨額のコストや手間をかけて流通させよ
うとする政府への猜疑心、自動販売機や両替機、
レジスターでの使用コストを民間に負担させる
ことへの国民や企業の拒否反応にあった。


そもそも支払いやお釣りに2000円紙幣を
使う必要性を感じる国民が多くなかったなどで
今では姿を見なくなった。

------------------------------------------

3.復活祭(イースター)

「キリスト教のイエス・キリストが十字架に
かけられて処刑された際、その3日後に生き残
った(復活した)ことを記念するための祭り」


キリスト教下で行われる本来の行事内容。

「家族とともにご馳走を食べ、エッグハントや
エッグロールなど、卵を使った玩具やゲームで
遊び、祈り、復活を記憶する」というもの。


仏教徒が多い日本で、「クリスマス」、
「バレンタインデー」、「ハローウィーン」が
あることを考えると、復活祭があってもいいか
もしれないが・・・


「クリスマス」や「ハローウィン」は他国の
祭でもあるにもかかわらず、今や日本を
代表する大きな年中行事に昇華した。


「バレンタインデー」は、「好きでもない人に
義理チョコを渡すのは無駄」や男性側の
「3倍返しを期待しただけのチョコは欲しくな
い。

「お菓子メーカーに踊らされることがばかばか
しい」という声が年々大きくなり、若干下火に
なっている。



「クリスマス」、「ハローウィン」の存在感に
目を付けた大手企業が、そういった行事のない
時期に高い経済効果を見込んで「イースター」
を広めようとした。


しかし「イースター」は企業の」強力な後押し
があったにもかかわらず、全くといっていい
ほど消費者に受け入れられず、一部のテーマ
パークの限定行事に名を残す程度である。


-----------------------------------------


経営者が肝に銘じておきたいことは、


「新しいものに敏感で、その情報をネットで
熱心に拡散してくれる一握りの消費者が
ますます大きな影響力をもつようになってい
る」ということ。


「良いものは宣伝しなくても自然に売れる」
ではなく「良い商品は良いプロモーション
(情報提供・宣伝方法)と合わされることで
売れる」という時代に移り変わろうとしてい
る、ということ。


「新製品の開発・マーケティング・
コールセンターでの顧客対応・それらに伴う
予算編成など、あらゆる部分で”彼ら”の
存在を念頭に置いた工夫や仕掛けが必要」


「良い製品」と「良いマーケティング」
をつなぐのは「これからの市場(宣伝)を
担う”彼ら”のような消費者」である。



”彼ら”

「新しいものに敏感で、その情報をネット
で熱心に拡散してくれる一握りの消費者」

「一握りの流行に敏感な消費者」

--------------------------------------


日経BP社の資料だからとまでは言い切れま
せんが、基本、大手企業もしくはそれに
準じる企業向きの論説に私には思えます。


しかし、それでもやはり「考え方」は
中小・零細企業にもそのまま当てはまると
考えてもいいのではないでしょうか。


中小零細企業には、当然、大企業のような
資金力はありませんが、しかし

 「一握りの流行に敏感な消費者」

 「情報をネットで熱心に拡散する」

これは重要なキーワードではないでしょう
か。


平たく言うと、そういう人を見つければ
  「大してカネはかからない」
のでは?


それが問題だ・・・・・と言わず、個人事業主の
私も、このキーワードを脳裏に刻んで、必ず
ブレークする日をイメージし続けます
           (^^♪ (^^♪ (^^♪







福島さんは他に「流行らなかったもの」
でなにか思いつくものはないでしょうか。


それらは何故、流行らなかったとお思いでしょう
か?


ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。



******************************************

      Amazon・Kindle 【アモリ通信】
最新配信版:第10弾・全10話・男性脳vs女性脳:
http://www.amazon.co.jp/dp/B06XRQ43YF
2016年度配信版:全51話:(39~89)
 
http://www.amazon.co.jp/dp/B01N34FSYO
 2015年度配信版:全38話:(1~38)
 
http://www.amazon.co.jp/dp/B01JYVOREU

******************************************
『Strong(強く)Integrity(真摯に)
                 Love(愛を持って)』

       参謀育成コンサルタント
******************************************

SILマネジメントサポート 代表  福島清隆
・オフィシャルサイト:http://www.sil-ms.jp
・お問合せE-mail: info@sil-ms.jp
------------------------------------------

Copyright(C)2015 SILマネジメントサポート
All Rights Reserved.

2017年4月5日水曜日

【アモリ通信103:コンヨク】   20170405

福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。



本日のテーマは「 コンヨク 」です。

------------------------------------------

 「コンヨク」 -->  「混浴」


  ちょっといろいろ調べていたら

  少し嵌まってしまいました。(汗;;)


 未来社会では混浴が当たり前になるのかも?

------------------------------------------

今回のアモリ通信は、とある文献のColmnから
「男髭」、「お歯黒」、「混浴」を取り上げて
纏めようかと思っておりました。


が、「混浴」を読んでるうちに、少々、嵌まって
しまい、これに絞ってもそこそこ長くなりそうなの
で、そういうことにします (苦笑)


ちなみに、「男髭」とは、男が結うマゲのこと。

「お歯黒」は、既婚女性が歯を黒く染める風習。



さて、「混浴」について某文献の内容を記します。

-------------------------------------------

実は江戸時代の銭湯は混浴が常識でした。
徳川幕府は、混浴禁止令を何度か出しました。

江戸時代の中心部ではこの触れを守ったようですが
中心部を少し離れると、依然、混浴が行われていま
した。

しかし、明治に入ると混浴の厳禁が徹底されます。

そしていまや、かつての銭湯が混浴だったとは、
夢にも思わないのが現実です。

昔の常識は今の非常識。

このように、認識は時代と共に大きく変化するもの
です。

--------------------------------------------

へぇ~・・・・・そうだったのか・・・・・

そもそも、各家庭にきちんと風呂などなかったに
違いない。

男女の「裸」に対する意識が根本的に違っていた
のだろうか?

公衆浴場を男女別に仕切る発想と余裕などなかっ
たのだろう。(脱衣場は別だったようですが)

そもそも、江戸以前の時代に「風呂」のような
ものがどれくらいあったのだろうか?

公衆浴場のようなものがあったのだろうか?

--------------------------------------------

単純に、素朴な疑問のいくつかが他にも頭を駆け巡
りました。


便利な今の時代、ネットで検索すれば、即座に
いろいろな情報をゲットできます。

-------------------------------------------

日本の銭湯はなぜ混浴だった?

https://1lejend.com/c/R5SG/4Py3/GQtRo/


江戸時代は、お家にお風呂がなかった
https://1lejend.com/c/R5Su/4Py3/GQtRo/


混浴
https://1lejend.com/c/R5SH/4Py3/GQtRo/

------------------------------------------

上記の3つのサイトを丹念に読むだけで、日本に限
らず、「世界の風呂の歴史」とかなんとかに詳しく
なりそうです。

ここでサマリーするのはやめときます (苦笑)


日本の江戸時代に限らず、世界的にみると古代ロー
マや現在の欧州他でも「混浴」は存在している。


人間、「認識」次第でどうにでもなるんだろう。
そういう感覚になってるとき、
    「混浴  歴史  画像」
で更に検索してみました。


いろいろな画像が出てきますが、2つほど私のHP
に保存してみましたので是非ご覧ください。

--------------------------------------------

混浴2例

https://1lejend.com/c/R5S1/4Py3/GQtRo/

-------------------------------------------

2つの画像のうち、「混浴1」は、先述した
「江戸時代は、お家にお風呂がなかった」を丹念
に読むと同じものが出てきます。

基本的に「絵」ですから、へぇ~そうなんだ、
という諸々の絵から受ける印象と同じです。


問題は「混浴2」の方です。
これはまぎれもなく「写真」です。

しかも、よく見ると、明らかに江戸時代以降
の写真。明治か大正か昭和初期か?

(写真の人々が日本人であることは間違いない
のではないかと思うのですが・・・)

十数名の女性に混ざって、少なくとも5人の
男性がいる。

ここにいる人々に男女が一緒であることに
    「恥ずかしさ」
があるようには少なくとも私には思えない。


「なんなんだこれは?????????」

決して合成写真か何かでもなかろうし?


ふと、ある知人にこの話題を振ると・・・・・

「炭鉱では男女混浴だったようで、とある女性
が、夫を亡くして女手一人で子どもを育てるべく
男に混ざって炭鉱で働いて、最初は馬鹿にされな
がらも、認められていった・・・・・」云々


そうなんだよ、江戸時代どころか、昭和のある
時期でも混浴はあったのだろう。


ただ、写真の混浴はどういう背景、いつの時代
か、いまいちよく分かりません。

炭鉱ではなさそうだし、田舎の温泉宿のように
も思えない。

「よくわからん・・・・・・・」


決して「混浴」に憧れている訳ではありませんが
人間、「それが当たり前」になったら、何でも
大抵のことは受け入れてしまうのでしょう、多分。



ただ個人的なことを言うと、たとえば「岩盤浴」

私は基本的に温泉やサウナが大好きです。

スッポンポンになって、ゆっくり湯につかったり
サウナでたっぷり汗をかいたり、備え付けの椅子
でボォ~~としたり。

至福の時です(^^♪


「岩盤浴」なるものの存在を知ったとき、好奇心
旺盛な私は、当然、何回か経験しました。


しかしある時、ある岩盤浴でゆっくり横になってる
時、突然、横からプゥ~~ンと「女性の匂いが」。


思わず発情したワタシは・・・・・・

なんてことは決してありませんが、オイオイなん
だよ、そりゃないだろ・・・・・

いくらバスロ-ブを皆が体に纏っているとしても
ある意味、これは「混浴」のようなもの。


温泉やサウナはスッポンポンでボォ~~とする
ところ。

そういう感覚の私には「岩盤浴」はパスです。

時々、「女性専科:岩盤浴」なる看板を見かける
ことがあります。

当初は意味が分からなかったのですが、あれは
確かに「女性専科」でいいのではないかというのが
私の(まっとうな?)感覚です。


正直なところ、今では岩盤浴に入るなら、その分
の費用でマッサージをしてもらった方がシアワセ
です(^^♪



ふと妄想してみます・・・・・


いつものように行きつけの温泉で、備え付けの椅子
に座ってボォ~~としている。

かつて「立派」とはいわないにしても、しかるべき
トキには、シッカリ任務を遂行していた(過去形?)
我がムスコをタオルでちょこっと隠しながら・・・


その横で、うら若きナイスバディの乙女がスッポン
ポンで鼾をかきながら魅惑の震える唇・・・・・

我がムスコ・・・・・タタズ。
オマエ ソレデモ オトコ カァ~ッ!!!



「アモリ通信」は真面目一筋の世界ですので、私の
本性のごくごく一部をさらけ出すのは自重します!


リスクマネジメント上、こういう文章で一発
終わってしまうのでしょうか・・(汗;;;;;)



なにはともあれ、今回、「混浴」というテーマで
いろいろ調べて考えてみました。

歴史は繰り返すという言葉があります。

現在でも、状況次第では、日本を含め世界中の
どこかで「混浴」はあるのでしょう、きっと。


男女平等が当たり前の今のご時世。
女性が強くなるのも大いに結構なことです。


もしかしたら100年しないうちに、
   「混浴なんて当たり前」
   「何故、男女別々に風呂に入るのか」
そんな時代が来るのかもしれません。


ま、生きてる内にはナイと思いますが。


ホッとするような、ちょっぴり残念なような

   オイオイ・・・・・・(苦笑)





福島さんは「混浴2」の写真をご覧に
なって、これは「いつ、どこで」という想像
がつくでしょうか。

ご存知なら、是非教えてください!

将来、男女混浴に抵抗のない、あるいは当たり前
になる時代が来ると思われるでしょうか?




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。



******************************************

      Amazon・Kindle 【アモリ通信】
 最新配信版:第9弾
 三国志と三国志演義:全8話(82~89)
 https://1lejend.com/c/R5S3/4Py3/GQtRo/
 2016年度配信版:全51話:(39~89)
 
https://1lejend.com/c/R5Sw/4Py3/GQtRo/
 2015年度配信版:全38話:(1~38)
 
https://1lejend.com/c/R5Sj/4Py3/GQtRo/

******************************************
『Strong(強く)Integrity(真摯に)
                 Love(愛を持って)』

       参謀育成コンサルタント
******************************************

SILマネジメントサポート 代表  福島清隆
・オフィシャルサイト:https://1lejend.com/c/R5SW/4Py3/GQtRo/
・お問合せE-mail: info@sil-ms.jp

------------------------------------------
Copyright(C)2015 SILマネジメントサポート
All Rights Reserved.