2017年6月1日木曜日

【アモリ通信111:経営計画書】   20170531

福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは「 経営計画書 」です。

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「経営計画は1冊の手帳にまとめなさい」

   小山昇 著    ㈱中経出版


 社長の決定  経営計画書 編

 1.数字 2.方針 3.スケジュール

 この3つを決定し、1冊の社員手帳にまとめる


 全社員の意識が変わる!

 儲かる会社に変わる!

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「経営計画書」を作成することの重要性を説く
経営者、コンサルタント、指導機関他、山ほど
います、あります。


が、そういうものがなくても立派な業績の会社、
成長している会社があるのも事実です。


「アモリ通信108:伝える力」の髙田明氏は
「とにかく目の前の現実を一生懸命やってきた」
「数値目標など基本的には立てずにやってきた」

この考え方で、同氏は中小零細企業を売上、
千数百億円の企業にまで育て上げています。
     (ジャパネットたかた)

昭和や平成の経営の神様といわれる、松下幸之助
や稲盛和夫でさえ、会社が小さい時は、その日
その日を精一杯、生きてきたというような著述
があります。


それはそれとして、
「経営計画書」が必要か否かを論じるのが今回
の主旨ではありません。


今回は、「経営計画書を作成すること」を肯定
するという前提で纏めます。



前述した通り、「経営計画書」(表現は様々
ですが、”経営指針書、事業計画書、事業発展
計画書・・・・・)同じようなものです(^^♪


数ある経営計画書の中で、
「アモリ通信062:かばん持ち」でも紹介した
株式会社武蔵野の代表取締役:小山昇氏の著書が
私には強く印象に残りました。

この人の下で働きたいかどうかは別ですが・・・


【アモリ通信062:かばん持ち】20160615
http://www.sil-ms.jp/authpage/279/66587.html
ユーザー名 silms503   パスワード amr60615


小山昇氏をもう少し紹介します。

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小山 昇(こやま のぼる、1948年 - )は、
日本の実業家。

主に、中小企業のコンサルタント業務と、
ダスキンのフランチャイズ事業を行う
株式会社武蔵野の代表取締役社長。山梨県出身。
東京経済大学経営学部卒業。

入社希望の男性には
「酒が飲めない人は来ないでくれ!」(5千人の
社長がすでに始めているテキトー経営)と言う
ほどの酒好きとしても小山昇は知られており、
社員には毎月の宴会が強制されている。

小山昇はパチンコ好きとしても知られており、
日曜には仕事は入れずにパチンコに行くことを
旨としている。

自身の行う経営者向けのセミナーでは
「実践パチンコ塾」と称して、パチンコ台の出目等
から当たる台を推測するという全く科学的根拠の
無い行為を経営に結び付くものだと主張している。
(1日36万円のかばんもち ダイヤモンド社)

毎年、1年間に複数の著書を出版しているが、
その執筆は編集者によるもので、添削だけを小山昇
本人が行っていると「5千人の社長がすでに始めて
いるテキトー経営(パブラボ)」紙上で明かして
いる。

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なにやらトンデモナイ企業の変な社長のように
思えますが・・・・・

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株式会社武蔵野は、2000年に日本経営品質賞を
受賞しており、2度目の受賞は、本賞創設以来、
初となる。

 今回の受賞にあたっては、衛生用品レンタル業界
の競争が激化する中、同社ダスキン事業が2000年の
受賞以降も堅実な成長を遂げてきたこと、自社が
持つ経営ノウハウや仕組みを生かした経営サポート
事業を新たに立ち上げ、ダスキン事業と並ぶ2つ目
の大きな柱として成長し続けていること、さらに、
社長の強いリーダーシップ体制から、現場主導型の
経営体制へと、10年をかけて変革を進めてきたこと、
などが評価された。

  日本経営品質賞
  http://www.jqaward.org/kako.html

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株式会社武蔵野はキチンとした実績を誇る企業
であり、小山氏は優秀な経営者であり、経営
コンサルタントとも言えると思います。



前置きが長すぎましたが、話を本論に戻します。

というか、結論は冒頭に記しました。


一般的に経営計画書というと「お堅い」イメージ
があるかもしれません。



ここからは小山氏の個性に溢れる小山流経営計画書
の目次の主旨を記します。


A.「決定する」ことの順序と内容

1.「経営計画書をつくること」
 ① 他社からパクる
 ② いますぐつくる
 ③ 手帳サイズにする
 ④ 社長の姿勢を書く

2.「数字」
 ① 数字で示すこと
 ② 達成できない目標
 ③ まずは経常利益の目標
 ④ 人件費・粗利益額・経費等
 ⑤ どの商品で稼ぐか その一
 ⑥ どの商品で稼ぐか その二
 ⑦ 部門ごとの利益計画
 ⑧ 5年後に売り上げ倍増

3.「方針」
 ① 頭でなく手を使う
 ② 自社ができることだけ
 ③ 各方針の掲載順
 ④ お客様に関する方針
 ⑤ 環境整備に関する方針
 ⑥ 商品に関する方針
 ⑦ 販売に関する方針
 ⑧ クレームに関する方針
 ⑨ ライバルに関する方針
 ⑩ 経営理念はなくてもいい

4.スケジュール
 ① 1年先の予定
 ② 4週1サイクル
 ③ 誰がやるか
 ④ 来年は誰がやるか
 ⑤ 社員の長期休暇
 ⑥ ひと目見てわかる工夫
 ⑦ 子ども会社見学会の開催

5.経営計画発表会の開催
 ① 社内ではなくホテルで行う
 ② 発表会のマニュアルをつくる
 ③ 発表会のダイヤをつくる
 ④ 銀行の支店長を招待する
 ⑤ 経営計画書を銀行にも渡す

6.経営計画の徹底
 ① 勉強会の開催
 ② 政策勉強会の開催
 ③ 朝礼・早朝勉強会の開催
 ④ 穴吹きテストの実施
 ⑤ バスウォッチングの実施
 ⑥ 経営計画書を使わざるを得ないしくみ

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小山氏は
「株式会社武蔵野のしくみは、100%
 どこかの真似」であり、自社で考えたもの
はなにひとつありません」と断言されてます。

そして、
 「真似も3年続ければオリジナルになる」
とも説いています。


また、経営サポート事業の顧客企業に対して、
最初はなにもなければ、武蔵野の経営計画書を
そのままコピーして表紙だけ変えたものをつくり
なさい、とのことです。

経営計画書は最初は薄っぺらでも構わない。

とにかく真似でも何でもいいからつくる

つくりながら内容をどんどん変えていけば
いい。

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手帳サイズにして、上記の目次にそって
書ける事だけを書いて、とにかくつくる。

毎年、作成して内容をどんどん変更していく。


多くの経営コンサルタントや指導機関による
経営計画書よりも、小山流の方がスピーディー
に作成できるのではないかと思います。


小山社長が社長に就任したころの武蔵野は
まさに落ちこぼれ集団だったとのこと


小山社長の強烈な個性と実行力で、同社は
日本経営品質賞を受賞できるまでに変貌した訳
です。



経営計画書をつくるなら、小山流経営計画書の
つくり方ひとつで充分、とまでは私は言いません
が、確実に自分の引き出しのひとつにしておこう
と決めています。



1.経営計画書は手帳サイズにする。

2.いろいろなものをそのまま真似る。

3.真似も3年すればオリジナルになる。


私はこの3点を頭に刻み込みました (苦笑)

ちなみに、「手帳サイズ」にして、常に
バッグの中に携帯しておくことは、社員に
経営方針他を浸透させる上で殊の外、重要
なことではないでしょうか。

私は、小さめのタブレット(7インチ)くらい
のサイズで余り分厚くないものがいいと思います。

もっと小さいのがいいという意見が多ければ、
自分自身の老化を感じてしまいますが・・・
      (苦笑 & 汗;;;)


それともう一つ、武蔵野では毎年、経営計画書を
作成していることは前述しましたが、それをなく
したら10万円の罰金だそうです。

みつかったら、10万円返金するとのこと。

そういう分かりやすい「仕組み」があれば、
ただ「持ってる」、「携帯してる」ということ
だけで済まなくなるかもしれません。


武蔵野の経営計画書は「すべてパクリ」と小山氏
が断言されてましたが、「3年すればオリジナル
になる」ともおっしゃっているように、敢えて
気取って言えば

    「守 破 離」

をしっかり実践しているのだと思います。





福島さんは企業経営において「経営計画書」の
必要性をどのように思われるでしょうか。


また、既に経営計画書をお持ちであればどのような
ポリシーでおつくりになっておられるのでしょうか




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。





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『Strong(強く)Integrity(真摯に)
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SILマネジメントサポート 代表  福島清隆
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