2017年3月29日水曜日

【アモリ通信102:ハードワーク】  20170329

福島清隆 さん


こんにちは。

参謀育成コンサルタントの福島清隆です。


本日のテーマは「ハードワーク」です。

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        「ハードワーク」

  勝つためのマインド・セッティング
  ラグビー元日本代表ヘッドコーチ
  エディー・ジョーンズ  Eddie Jones

                 講談社 【¥1400:税別】

  彼がイングランド代表コーチに転身して
  不振だった同国はあっというまに欧州
  チャンピオンに返り咲きました。

  何が違うのでしょう?

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2015年ラグビーW杯での日本代表の活躍はまだまだ
記憶が薄らぐことのない大感動ではないしょうか。


その原動力になったことは間違いない、エディ・
ジョーンズがあっさりヘッドコーチの座を退いた
のは、個人的に解せないのですが、とにかく
今回のテーマはエディ・ジョーンズです。

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まずはエディ・ジョーンズについて。


エディー・ジョーンズ
(英語: Eddie Jones, 1960年1月30日 - )は、
オーストラリアタスマニア州バーニー出身の
ラグビーユニオンの元選手、指導者。


父はメルボルン出身のオーストラリア人。
母は広島県をルーツに持つ日系アメリカ人2世の
ハーフで、エディー本人はクォーター(1/4)
になる。

妻は日本人の日本語教師で、娘が1人と姉が2人
いる。


現役時代
現役時代のポジションはフッカー。
身長173センチ、体重82キロ(公式発表)と
大柄なフッカー選手が揃うオーストラリア
ラグビー界では小柄な体形であるが機敏な動きで
活躍した。


1995年
東海大学ラグビー部監督 兼 日本代表スタッフ

1997年
ブランビーズヘッドコーチ

2001年
オーストラリア代表ヘッドコーチ

2007年
南アフリカ代表スタッフ

2008年
サラセンズヘッドコーチ

2009年
サントリーサンゴリアスGM 兼 ヘッドコーチ

2011年
日本代表ヘッドコーチ

2015年
イングランド代表ヘッドコーチ

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詳細に記すとキリがないのですが、いまや名将
と言われる彼でも、随分苦労した時期があった
ようです。

(2007年、レッズのヘッドコーチに就任するも
チームは14チーム中14位に終わり、ジョーンズ
のコーチ業は終わったと酷評された。)




今回は彼の著書から、私の琴線に触れた言葉を
いくつか列記させていただきます。


1.日本人は,ものすごい底力を持った民族です。
  それは短い歳月で目覚ましい成長を遂げた日本
  の選手たちを、間近で見てきた私が、誰よりも
  実感しています。


2.スケジュールを固定し、それをこなしていくと
  いうやり方の方が、遥かに有害です。


3.いま本当に伝えたいことを1つに絞る。
  それも冗長ではなく、できる限りシンプルに
  する。


4.リーダーが簡潔な言葉や単純な映像をメッセー
  ジとして発すると、それはしっかりと部下や
  選手の心に刻まれます。

  そこから意識の変化が起き、進歩が始まる。


5.選手たちの中に眠った、日本人本来の力を、
  どのようにすれば目覚めさせられるか。

  慢性的な弱さから脱け出し、大きな勝利に向か
  って邁進するには、何をすればいいか?


6.「ジャパン・ウェイ」を、どう選手たちに浸透
  させるか?


7.言葉をたくさん使い、口うるさく指導するより
  潜在意識に働きかけたほうが、ずっと効果が
  ある。


8.いくら頑張っても結果が出ない人は、間違いな
  く、「今よりよくなろう」という意識がかけて
  いるからです。


9.身体的、物理的な努力だけでは、意味がありま
  せん。精神的な努力が伴って、はじめて有意義
  になるのです。


10.ラグビーでは、ボールを持った人が全権を握
  っています。その人が王様なのです。彼がすべ
  てを決断しなければならない。


11.人の心に訴える際、繰り返しは、非常に効果
   があります。

   それが本当か嘘かは、関係ありません。
   何度も同じことを聞かされるうち、人は次第
   本当だと信じるようになるのです。


12.努力は100%のものでないと、意味がありませ
      ん。

   100%で行うからこそ、何かを吸収できるので
      す。


13.「君たちは、ラグビー界でまだなにもやって
   ない。 絶対に、何かを成し遂げたと思うな

   実際、なにもできていないじゃないか。

   国内で優勝したからといって、それが何だ。

   ラグビーは国際的なスポーツだ。世界で通用
   しなければ、意味はない。そのことを胸に刻
   んでほしい」


14.日本のスポーツ界について、大きな疑問を感
   じるのは、スポーツする人が、勉強をしない
   ことです。

   結局、そのことが、日本社会におけるスポー
   ツの価値を下げてしまっています。

   今の日本におけるスポーツの地位、特に学校
   の部活動のやり方は、明らかに間違っていま
   す。


15.戦いに興奮はいらない。

   ビジネスなど、たいていの勝負は長丁場です
   そこで勝つためには、感情的で、興奮し易い
   闘志は不要です。

   本当に必要なのは、冷静で、知的な闘志です


16.スポーツの地位を高めるべき

   日本では、学歴が重視される一方で、スポー
   ツをする人は10代から勉強しなくていい環境
   で育ちます。

   その結果、官僚、医師、弁護士などが高い
   地位につきます。

   オーストラリアでは、スポーツで成功すれば
   それによって地位と尊敬が得られるのです。

   その点に、日本とは大きな違いがあります。


17.国歌は、国の文化を象徴するものです。
   これが歌えなければ、どうして文化を尊重で
   きるのでしょう。

   実際、国歌をちゃんと歌えないチームが強か
   ったためしなどないからです。


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このままいくと、一冊の本になってしまいそうな。

        (苦笑 & 汗;;;)



P143からの「第四章 成功は準備がすべて」
の各見出しのみを列記します。


〇  教わる立場で考える

〇  怒るときは必ず演技で

〇  すべてを考え尽くして勝負に臨め

〇  感情で人を評価するな

〇  誰でも今よりいい自分になりたい

〇  法則を理解すれば、優位に立てる

〇  勇気とは慣れた自分を捨てること

〇  冒険しない人は後悔するだけ

〇  自分を追い込むための訓練

〇  言い訳が成功を阻んでいる

〇  参加者に特別な意識を持たせる

〇  心配ほど無意味なものはない

〇  なぜ五郎丸はスターになれたのか
    (これは解説を加えます)

   彼は早稲田のスターだったので、別に努力
   する必要もないと思い込んでいた。

   頭の中だけ、自分をスターと思っていた。

   彼に言った

   「君は早稲田のスターだというだけでいい
    のか? それとも世界でスターになりた
    いのか? どっちだ?」

   彼は代表チームに来てから、本気で努力
   するようになり世界のスターになった。

〇  努力せずに、実力は維持できない
    (これも解説を加えます)

   五郎丸は、どうなるでしょう?
   海外でも活躍できるでしょうか?

   実際、彼の海外での成績は悲惨です。

   なぜ、そうなってしまったのでしょうか?

   簡単です。彼は再び自分をスーパースター
   と思い込み、努力を怠ったからです。

   それは周囲が、自分を持ち上げる人間ばか
   りになるということです。

   スターになった人は、必ず自分を批判する
   人物を、周りに置いておかなければなりま
   せん。  謙虚さが絶対に必要です。

   おそらく、五郎丸は、これをしなかったの
   でしょう

   周りにちやほやされ、自分は努力しなくて
   も活躍のできる特別な人間と、再び錯覚し
   てしまったにちがいありません。



   イングランドのレスター・シティFCで活躍
   する岡崎慎司選手。

   彼は素晴らしい努力家です。
   真のスーパースターと呼ぶにふさわしい
   選手です。



   一方、イタリアのACミランに所属する本田
   圭佑選手はどうでしょう?

   彼は上手い選手ですが最近パッとしません

   私は、彼もまた、名声に毒された選手だと
   思います。

   スターとして脚光を浴びるうち、錯覚が生
   まれ、いつか努力を怠るようになったにち
   がいありません。


   「努力を怠って、実力を維持したり、
    向上させたりできる人などいない」
   のです。


〇  常にゼロから始めよ

〇  まず、少人数で意見交換を

〇  プロとアマチュアは何が違うか
  (プロは結果と責任に対する心構えが違う)

〇 決断するから進歩が生まれる

〇 明日のために準備せよ


「おわりに・・・・・・」

 本当の成功は、部下がリーダーを超えた時に
 起こります。


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全ぺージ、文字ばかりで表や図は本書には全く
ありません。

文章も特に難解なところはありません。


しかし、本質をグサッと突く言葉が至る所に
ある。少なくとも私はそう感じます。


いつも思うことですが、何かを学び、それを
纏める。

多くの(平凡な)人々がその作業されます。

私もその端くれの一人として、逐次、分相応
に諸々の資料を作成しています。


しかし、確固たる実績を残した経営者、指導
者が、自分の体験や信念を語ったものは、
「誰かのコピー、編集」を確実に上回ります。


下手な経営書を読むよりも遥かに勉強になる。

本書でもまたそう感じました。


もちろん、実戦に役立てるべく、長い年月の
中で繰り返し読むべき書籍がまた増えた気分
です(^^♪


「ハードワーク」を是非、読まれることをお
勧めします。






福島さんはエディー・ジョーンズを
ご存知だったでしょうか。


彼が去った日本ラグビーの今後をどのように
予想されますか。

(本書のP135~P138に彼の考えが記されて
 あります。一口で言うと、経験豊富な
 コーチが必要であるとのこと)




ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

福島さんの幸運な日々を祈念します。


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『Strong(強く)Integrity(真摯に)
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SILマネジメントサポート 代表  福島清隆
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